烏野マネージャー、全排球部の愛が重すぎて困ってます。【ハイキュー】 (ページ16)

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「馴れ馴れしいとか思ってないよ。誤解させちゃってごめんな」

『でも』

「でもじゃない！こんなに素直で可愛い後輩が出来て嬉しかっただけだ」

私を安心させるように澤村先輩が頭を撫でる。

会ったばかりなのに安心感がさっきから凄い。
私は笑顔でお礼を言った。

『私も頼りになる先輩が出来て嬉しいです…！』

「ハハッ、そう言ってもらえて嬉しいよ。それで部員の名前だけどあそこの坊主が＿＿＿＿」

…

…

…

『わざわざありがとうございました！！お時間取らせてしまってごめんなさい！』

「これくらいいくらでも頼んなさい！また何かあったらいつでも言ってくれていいからな！」

そういって澤村先輩は練習へと戻って言った。

うぐ……背中がかっこいい……

そんなことを思いながら、私はメモに澤村先輩から教えてもらったことを書き足した。

『(3年澤村大地、好物は醤油ラーメン、ポジションは多分…WS…かな？あと、皆の頼れるお父さんポジっと)』

「お、何書いてんのー？」

『びっっっっっっっ！！くりした…！！』

うーん、あと何かけるかな…とメモ帳を睨みつけていると、後ろから覗き込んでくるように声をかけられた。

ビックリしながらも、声の方に視線を向けると、そこには爽やかな先輩が立っていた。

『えっと…菅原、先輩…？』

「お！よく分かったなー！もしかして大地に教えてもらった？」

『はい！』

「そーかそーかぁ！つかさっき驚かせちゃったべ！ごめんな〜」

えへへ、と頬をかく先輩。

かわいい。

『実は今、皆の事を知ろうと思って色んなことメモってたんです！菅原先輩はセッターですか？』

菅原「え！せいかーい！A凄いな〜！」

わしゃわしゃっと頭を撫でてくれる菅原先輩。

澤村先輩とはまた違う包容力。

澤村先輩がお父さんなら菅原先輩はお母さんポジかな？

なんにしろ頭撫でられるのは嬉しいので特に対抗はせず、菅原先輩との会話を続けた。

『ほぼ勘なんですけどね…！』

「女の勘！ってやつ？」

『いやそれとは違うと思いますけど！！』

「だよな〜！笑」

『はい笑』

「……」

『……』

「……」

『……どうしました？』

少し会話した後、菅原先輩がこちらをじーっと見て黙ってしまった。

突然の沈黙に困惑する。

ちなみにその間も菅原先輩の撫でる手は止まっていなかった。

「あのさ…」

『…はい？』