Lv.39_化け物 ページ40
「一瞬だけピリッとするよ」
シチロウさんがそう言った途端、指先に一瞬激痛が走った。
どうやら注射器のようなもので刺されたようだ。
「ちょっとだけ血を抜いて…こんなふうに付ければ……はい、出来たよ」
『あ、ありがとうございます』
なんかもうほんとにオカンみたいだ。
これでなんとか第1関門はクリア。
後は魔術陣?の中に入ってロウソクにかざすだけ……
なんだけど……
『ま、眩しい……っ』
大きな光が部屋中を包み込んだかと思えば魔術陣の中からサリバン様の下半身が生えて(?)きた。
あれ、この流れデジャヴ……?
カルエゴさんの時は上半身だったのに??
シチロウさんは下半身が消えたサリバン様を見て
「えええええええーー?!?!?」
と絶叫。
サリバンさんは下半身がない自分を見て
「ナニコレッ?」
と目を丸くしていた。
心做しかなんか楽しそう。
私は慌ててサリバン様の上半身を引き抜こうとしたが、混乱していたため足がほつれてしまった。
私はそのままサリバン様の顔面にダイブしてしまう。
引き抜くどころがサリバン様は押し込まれてしまい、魔術陣の中に放りなげられてしまった。
ポンッという音とともに煙が渦巻く。
そして煙が消えたかと思えば、そこにはサリバン様の姿はなく、かわりに部屋一室をぶち破るようなデカい恐ろしいものがそこにいた。
私はサリバン様を召喚してしまった挙句、恐ろしい化け物も召喚してしまったようだ。
『や、何これ、こわい、、っ…』
「大丈夫だよAちゃん」
ぎゅっとシチロウさんに抱きつくと、そのまま抱き上げてくれた。
全長30メートル……大体建物6階の大きさの化け物?が突如現れた。
なにかに表すならグリフィンに似ているかもしれない。
鷲の頭と翼をしていて、爪は鋭い。
ドラゴンのように後ろ足2本で立っていて、上半身はライオンのようになっており、下半身は蛇のようになっていた。
まさか……これが私の使い魔?
サリバン様は?
何が何だかで泣きそうになると「ぐぅあぁああ!」とソレが鳴いた。
その鳴き声を発した時に出来た風で部屋の屋根が吹き飛んだ。
「お''ぎ''ぃ''え'ぇぇえあ''ぁ''(おじいちゃんだよー!)」
『い、威嚇されてる!シチロウさん助けて、ヤダっ、死にたくないいぃ!!泣』
あまりの怖さにギャン泣きしてしまった。
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ユノン - ほかほかごはんさん» オチはダリ先生がいいです! (2023年1月30日 12時) (レス) @page42 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ユノンさん» ユノンさんコメントありがとうございます。更新いたしましたのでお手隙の際に是非読んでいたたけるとうれしいです😌 (2023年1月27日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる! (2023年1月27日 8時) (レス) @page19 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ルーミアさん» ルーミアさんコメントありがとうございます✊参考にさせていただきます!ありがとうございます😌 (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - もち明太子チーズさん» もち明太子チーズさんコメントありがとうございます☺️それは大変ですね…🙄できるだけ更新させていただきます…! (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年1月21日 19時