Lv.31_ギャップ ページ32
「Aちゃん……?どうしたの?」
『う、ううん!イルマくんの髪、 綺麗だなって!』
「Aちゃんも髪真っ黒で綺麗だよね!僕こんなに真っ黒なの見たことないや!」
私の髪をひと房とって撫でるイルマくん。
なんかギャップでキュンキュンしたけど
待って欲しい。
今なんて言った?
見たことない…?
嘘でしょ、いや嘘と言って。
私極力目立たないようにピンクに染め直さずに地毛のまま暮らしていこうと思ったんだけど…
………もしかして逆効果なのでは??
先程から視線を感じるのはそのせい?
...いやまさかね。
「Aちゃん…?あ、ご、ごごごごめん!」
固まった私を見て、自分が髪を触ったのが嫌だと思ったのかイルマくんが顔を真っ赤にして私から距離をとろうとする。
私は慌てて『大丈夫だよ!!?』と距離をとろうとするイルマくんの手を掴んだ
『その、私自分の髪あんま好きじゃなかったから綺麗って言われたのが嬉しくて…』
照れたように言ってみるとイルマくんはほっとした。
そんなこんなで2人して目立たないように校門をくぐる。
するとピンク色の髪の男の子がこちらに走ってきた。
目をつけられた?!そう思ったのも束の間、その男の子はイルマくんの前まで来るとそのまま跪いた。
どうやら目をつけられていたのは私じゃなかったようだ。
「おはようございますイルマ様!6時間と6分前からお待ちしてました」
満面の笑みでイルマくんにピンクくんが挨拶した。
私はこっそり繋いでいた手を離した。
「お、はようアスモデウスくん。……って6時間!?!?」
少しぎこちないが普通に挨拶を返すイルマくん。
驚くとこそこなの……?!
確かに6時間は驚きだけど...
いやほんとに驚きなんだけど!!
その前になぜ普通に会話してる……?!
目立たないように、って言ったじゃんみんなめっちゃこっちみてるけど!?
「はい、丑三つの漆黒の中でじっと…」
「アスモデウスくん!!そんな事しなくてもいいからね!?!?」
「そうですか…?あぁ!どうぞ私の事はアズとお呼びください」
「アズ…くん?」
「はい!おカバンお持ちします」
「い、いいよ!そんな!!」
アズくんと呼ばれた彼はまるで私が見えていないようにイルマくんと話す。
それは別にいいけどなんで皆こっち見てるの...?
早くこの場から去りたい、そう思っていると、衝撃な事実を知ってしまった。
482人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユノン - ほかほかごはんさん» オチはダリ先生がいいです! (2023年1月30日 12時) (レス) @page42 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ユノンさん» ユノンさんコメントありがとうございます。更新いたしましたのでお手隙の際に是非読んでいたたけるとうれしいです😌 (2023年1月27日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる! (2023年1月27日 8時) (レス) @page19 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ルーミアさん» ルーミアさんコメントありがとうございます✊参考にさせていただきます!ありがとうございます😌 (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - もち明太子チーズさん» もち明太子チーズさんコメントありがとうございます☺️それは大変ですね…🙄できるだけ更新させていただきます…! (2023年1月25日 14時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年1月21日 19時