検索窓
今日:60 hit、昨日:117 hit、合計:64,710 hit

ページ10

「聞いているのか?」



cv梶裕貴。

視界の端にちらちらと見える宍色の髪。

そして狐のお面。




これはもしかしなくても錆兎くんなのでは?



……いやまさかね。うん。そんなはずない。



だって時系列的になんか変な気がする。わからんけど。



きっと気の所為!喋りかけたのも私じゃない!


そう思い一歩踏み出そうとすると、肩に手を置かれた。


恐る恐る後ろを振り向いてみる。



そこにはみんな大好き錆兎くんとショタぎゆさんがいた。



え。手繋いでる。え。尊い。え。無理。



『さ、さいしゅうせんべつをうけにきました!』


動揺を抑えつつ錆兎くんの問いに答えると



「は?」


と真顔で返された。



頂きました。錆兎くんの「は?」です。ありがとうございます。



『なにかおかしいことでもいいましたか?』



そう聞き返せば何故か怒られた。



さっきから怖いです錆兎くん。




……


……


……



今日は義勇と共に最終選別を受けに行く。
会場には1、20人位の受験者が居た。


俺らと同じくらいの歳かそれ以上の人がほとんどだ。
みんな緊張しているせいかとても静かだ。



そんな中、1人の女の子が呑気に花歌を歌っている。
見たところ5〜6歳だろう。



「おい。ここで何をしている」



ここはこんなに小さな女の子が来るような場所ではない。
何よりそんな楽しそうにする所ではない。


何か勘違いをしているのだろう。
この子がここに居ては恐らくすぐに鬼に喰われてしまう。



『さ、さいしゅうせんべつをうけにきました!』


「は?」



あまりにもハキハキと自信満々に言うので思わず声が漏れてしまう。


義勇も困惑していた。



『なにかおかしいことでもいいましたか?』



そう言ってこちらを覗き込む顔は少し違和感はあったものの、ただの子供の顔だった。


「何故ここに来た。ここは君のような子が来る場所じゃない。家に帰れ」


少しキツめに言うと、彼女は少し黙ってから悲しそうに怒った。



『どうしてそんな事を言うの?私が子供だから?女の子だから?それともお遊び気分でここに来てるとでも言いたいんですか?』


「そ、そうではない。お前はまだ…」



あまりの圧に情けない声が出てしまった。

先程とは別人のような表情をしたその女の子はとても真っ直ぐな瞳をしていた。


『錆兎くんは正義感が強いから私の為に言ってくれたのだろうけど余計なお世話だから。人の心配をするより自分の心配してよね馬鹿!』


「!?」

拾壱→←玖



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (319 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
783人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

虹心(プロフ) - コメント失礼します!とっても面白いこの小説が大好きです!続き楽しみにしてます! (2月5日 15時) (レス) id: 62f09173e9 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ツバキさん» コメントありがとうございます!更新おまたせしました、全然完結じゃないです!😹亀更新ですがこれからもよろしくお願いします😚 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!プレイリストがなにか存じ上げませんがありがとうございます笑。今後ともよろしくです🫶 (1月17日 17時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!さいこうです!連載状況が完結となっていますが、これで完結なのでしょうか?個人的には続きが気になるので更新楽しみにしてます! (12月31日 17時) (レス) @page13 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 20時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年3月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。