Lv.93_桜と梅 ページ43
「げっ、見ろよ。生徒会だ…」
リードくんの視線を辿ると黒い制服を身に纏った人たちがいた。
きっと、イルマくんとアズくんを見に来たのだろう。
2人は首席を侍らせた特待生とものすごい実力の首席だと噂になっているから。
「一体何しに……」
「愚問!べトランクにしてじき魔王!この己の拝見に決まっておろう!」
ここの集団ににいたら目立ちそうだ。
適当に隅に行こうとするとガシッと腕を掴まれた。
『サブロさん……?って何その花!?』
「自分で鉢こわしてるゥ……!!」
「どうだA、凄いであろう!破壊神と名付けた!」
『すごい、すごいけど…』
「自分で鉢壊しちゃダメだろ。死ぬじゃん。」
「評価B」
「なぜッッッ!!」
「ふん、全く品のない。これが品格というものだ」
「きれいね〜。評価A+です」
綺麗な炎の花を咲かせるアズくん。
「どうだ、A。私の方が…」
アズくんが私を抱き寄せてなにか言おうとしたがサブロさんが花に水をドバっとかけて「アアア!?」と絶句した。
「花には水をやらねばな」
そのまま喧嘩になる2人。
そっと2人から離れた。
先生がなんかすっごい植物(語彙力)で2人の動きを止める。
「喧嘩はあとにしてくださいね〜ふい」
笑顔だがなんかこわい。
この先生は怒らせないようにしようと心に誓った。
…
『お、ジャズくんすごいお花…?が咲いたね』
「すげぇ高そうじゃね?これ売ってもいいかな〜」
『ジャズくんらしい……』
…
『え、なにこれ凄い!なんかギャンブル?とかでよく見るヤツだ』
「ははっ、楽しいっしょ?」
『さすがリードくんだね〜』
「あ、ありがと……」
…
『な、なにこれ』
「見えないんだけど…」
「心の目で見れば見えないものはありません!A様もぜひ…」
「Aに変なこと吹き込むな!」
『ジャズくん頼りになるぅ…』
それぞれ個性が出た花を咲かせる。
クララちゃんなんて、もう、個性的すぎる、うん。まるでピカソを思い出させるような花だった。
私も、やってみようかな。
咲かせるなら…何がいいかな。
桜…いや梅の花…?
ひまわりやたんぽぽも可愛いかも。
まぁ、咲くか分からないけど。
『クァンクァン………なんつって』
私がそう唱えたと同時に私の苗とイルマくんの指輪と苗が光った。
そして次の瞬間植物塔の壁をぶち破るほどの桜と……梅の木が咲いた。
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ねこまくん - この作品大好きです!!尊すぎて夢主ちゃんが心臓破裂する前に心臓が破裂しそうです………! (9月17日 7時) (レス) @page15 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - にゃーちゃんさん» にゃーちゃんさんコメントありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです🥺今後もダリ先生との絡み増やしていくつもり(というか下書きには既にある)ので乞うご期待下さい🫢 (2023年2月8日 22時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します!面白くて、一話から一気読みしてしまいました!個人的にダリ先生の絡みが今のところ好きです…!教師陣大好きなので、他の人との絡みも楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2023年2月3日 22時) (レス) @page14 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2023年2月2日 0時