転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

卌漆 ページ47

｢ま、またおいでね｣

『はーい！』


無邪気に返事をして店を後にする。

しばらく歩いて日陰に入り、鳴女ちゃんに合図を送る。


ﾍﾞﾝｯ!!


｢随分と遅かったな？｣

鳴女ちゃんに合図を送って自分の部屋まで移動するとこうやって誰かが御出迎えしてくれてる。

推しが出迎えてくれるのは1週間経った今でも慣れない。


『ごめんなさい。今上弦の壱、弐、参、陸を集める事は可能ですか？』


｢何故だ、言ってみろ｣


口調は冷たいが行動は甘々である。
その証拠に今私は抱っこされながら頭を撫でられている。


本人曰く落ち着くだとなんだとか。
絶対稀血だからじゃん。知らんけど。


『それは秘密です。お願いできませんか？』

｢ほう？私に隠し事をするとは…生意気な娘だな。｣

そう言って無惨様は微笑む。
言葉と行動があってないんだよなさっきから。

というかイケメンすぎんか？
イケメンすぎて無理。
とてもイケメン。


はぁ…もうちょっと語彙力欲しい。この尊さをみんなに伝えたい…。とりまイケメン！やばち！！


『すぐ話します。だからお願いします』
必殺上目遣いで無惨様にお願いをする。


自分で言うのもあれなんだけど今世の私は顔がいい。
とてつもなく。

私の顔にかかれば……


｢今回だけ許そう｣


無惨様もイチコロなのだ。



……あ、嘘です色々あって無惨様があまいだけで決して私が可愛いから許されてる訳ではありません。




ﾍﾞﾝｯ!!


｢わぁ！Aちゃんだ！無惨様に抱っこされるとか羨ましいなぁ。俺もさせ｣


童磨がそこまでいうとぐしゃりと音がして声が聞こえなくなる。


はい絶対頭飛んだ。それか潰れた。

こういう時無惨様は私が見てない時にやるか、目を塞いでくれる。


ありがたいけど頭吹っ飛ばすのはやめよ？


｢…私にも…抱かせて…頂けないでしょうか…｣


黒死牟が無惨様に言うと黒死牟に引き渡される。


無惨様、なんだかんだ言って黒死牟には甘いんだよね。


……相変わらずムキムキだな黒死牟。しんどい。


｢なぜ俺らは集められたのでしょうか。もしや上弦の肆と伍が…｣


｢違う。それは私にも分からない｣


｢！？ではなぜ…｣


｢おい、早く説明をしろ。上弦の鬼は暇ではない｣


みんなの視線が私に集まる。


圧がすごい……と言いたいところだけど全く圧なんか感じない。

むしろ生暖かい目で見られてる気がするよあはは。

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