転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

卌陸 ページ46

『あの、夜じゃなくて昼がいいです。お日様の光浴びたい…』

そう言うと逃げるだろ。と言われたので何とか説得する。


『いや逃げるわけないでしょう。そもそも逃げれると思うんですか？』


｢無理だな｣

『でしょ！？ただの子供が鬼の始祖から逃げれるわけないんです！せめて30分だけでも！日陰だけでもいいので！毎日陽の光を浴びさせて下さい！！じゃなきゃ元気に育ちませんよ！！』


｢日を浴びて…育つのか…植物のようだな…｣

黒死牟がぼそりと呟く。なんか違くない？まぁいいや。幼女だもんね。ｼｶﾀﾅｲ。

｢仕方がない、許可しよう。だが30分だけだ｣

分かった。分かったからそんな怖い目で見ないで泣いちゃう。

恐怖を誤魔化すように私が元気よくありがとう！！！と言うと、無惨様が鳴女。と言って私は外に放り投げだされた。


『え。今？』


誰も居ない空間に思わずつぶやく。仕方ないでしょこれは。

だって朝起きたら普通ご飯食べるのにいきなり鬼ごっこするし、勝ったと思った放り投げだされたし。

せめてご飯食べ終わってからが良かったな。

まあそんなこと言ったって仕方ない。
とりあえずフラフラしたり木登りしたりで30分の日向ぼっこ楽しんだ。



……



そして時は過ぎ1ヶ月後



すぐ死ぬと思っていたが変わりなく生きている。
……のは嘘で、だいぶ環境が変わったがまあ生きてるのでよしとしよう。



ちなみに今は私ひとりで街に出ている。

それに加え、お昼だし日陰ではなく日向に居る。

あれから１ヶ月が経って逃げ出さないと判断したのだろう。制約がいくらか緩くなった。


逃げ出さないんじゃなくて逃げれらないだけなんだけどｯ!!


｢お嬢ちゃん何を探しているんだい？｣

『かぞくみんなでおそろいにできるものさがしてます！』


何か推しにプレゼントしたいと思い、アクセサリーがいっぱいあるお店に入る。

ちゃんとお金はもってるから安心して欲しい。

なんかね、お昼ご飯外で食べたいって言ったらくそほど貰ったよ。あまりの大金に恐ろしくなったよね。

反社かと思ったもん。あ、ある意味あやつら反社か。

ハハッと乾いた笑いをこぼす。


あ、この指輪かわいい。

ネックレスにしようと思ったんだけど邪魔そうだし指輪でいいかな？



『すみませんおじちゃん、これを8こください！』


｢8個ォ！？お金は持ってるのかね！？｣


『もちろんです！』


そういって今持ってる金全部見せたらおじいちゃん泡吹いちゃった。


おもろ。

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