転生したら鬼と家族になりました【鬼滅の刃】

拾捌 ページ18

｢1度しか言わないからよく聞け。｣


喋りだしたかと思えば鋭い目でこちらを見て短くセリフを言う無惨様。


かっこいい。


かっこいいけど...



『はぃぃ…』



怖くてチビりそうです。




｢何故私と童磨の名前を知っている？｣



あっそこなんだ。


今思ったけど知ってたらまずいもんなの？
鬼殺隊とかみんな言ってた気がするんだけど…
やっぱりリサーチ不足...？？



｢お『さっき』...｣



はい詰んだ。
無惨様が何か言いかけてたのに被せちゃった。
終わりです。次こそ終わりです。



てか顔！！


めっちゃ睨むの堪えてるじゃん！
でも堪えきれてないよ！！
ふつーに怖いよ！！

でもかっこいいよ！！



『……』


何度目の沈黙なのこれ。
この時代の流行りなの？
だれが流行らせたの？

趣味悪すぎでしょ。


わたしが早く終わらせてやるよこんな流行り！！



｢黙るな。続けろ｣


絞り出すように無惨様が言った。


あのまま喋ってたら殺されてた気がするんだけど…

まぁいいや…鬼の始祖に楯突くつもりは無い。




この時点で私は考えるのを放棄した。




『さっきおとうさんがじぶんで月彦っていってたよ？』



｢そうか｣



こんなんで乗り越えられるとは思ってなかった。
けれど無惨様はすんなりそれを受け入れた。


それはそれで怖いわ。
いやこの人は何しても怖いんだけど。


...そんなところも好き








｢私の事は好きか？｣




はい？


え？




いまなんて？



心の整理させて。ちょえ、



なに？え？やっぱりロリコンなの？

それともやっぱり心読める系？



いや落ち着け私。...


...よし。ここは大好きとでも言っておこう。

大丈夫嘘はついてない。推しだからね。うん。



『Aはおとうさんのことだいすきです！おかあさんよりだいすきです！』




｢...｣




いやだから黙るなって！！！！！


仕方ないじゃん、口に出ちゃったんだから。
月彦さんお母さんより全然優しいんだもん。

推しだし(2回目)

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