スパークル【アバンティーズ】 (ページ38)

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第38話ページ38

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また会場の中に戻ると、ミッキー達が手を叩いて出迎えてくれた。

それと同時に、みんなも拍手で迎えてくれる。

「美女が来たぞー！！」というマホトさんの言葉でみんなが「わー！」とそれぞれ歓声を上げる。

するとそこに、プリンセス達がやってきた。

「可愛い！」と言いながらにアナが抱きしめてくる。

アリエルやラプンツェル、シンデレラ、オーロラ姫が来てくれて、それぞれにお祝いの言葉を貰った。

そして、ミッキー、ミニー、ドナルド、デイジー、チップとデールがハートのクリスタルを持ってハートの形のスタンドに埋めて渡してくれた。

少し重たかったが、とても宝石が輝いていて美しかった。

そこでディズニーキャラクターのみんなと写真を撮って、まだお祝いの言葉を言っていないエルサがマイクを握った。

エルサ「今日はおめでとう、私からのプレゼントよ」

そうエルサが言うと、お腹に向かって優しい魔法をかけるように手を動かす。

「またね」と去っていったプリンセスに手を振ると、ミッキーとミニー達が心配してくれたのか駆け寄ってお腹に手を当ててくれた。

ここまでバッチリ進んだのを確認し、会場の人にマイクを渡される。

A「皆さんにご報告があります。」

シーンとなる会場に、私は続けて言った。

A「エルサに魔法をかけられました。」

A「妊娠4ヶ月です。」

お腹に手を当ててくれていたふたりが驚いていると、王子であるえいちゃんが後ろから抱きしめてくれる。

マイクを持っている私の手を掴んで、自分の口元へ持ってくると「これからも俺たちをよろしくお願いします。」とお辞儀したので合わせて私も頭を下げた。

会場のみんなはもちろん驚いていて、泣いてる人も何人かいた。

えいちゃんの家族には話さないでおこう、と二人で決めていたのでそっと目をやるとお義父さんもお義母さんも泣いていた。

「よっ！A！」とまるで祭りかのような雰囲気で言うあーずーも少し涙を流していた。

えいちゃんがほっぺにちゅっとすると、その歓声はさらに盛り上がった。

その後、ケーキ入刀や余興、食事を終え、退場となった。

会場から出ると、撮影室のような場所に通され、最後の姫と王子としての写真を撮る。

その日は私達はそのままホテルへ泊まった。