スパークル【アバンティーズ】 (ページ33)

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第33話ページ33

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受付「先生から話は聞いています。この番号でお呼びするのでお待ちください。」

番号を受け取り、椅子に座る。

周りを見渡すと大きなお腹をした人達が沢山いて、なにか不思議な気持ちになる。

ボーッと眺めていると、番号を呼ばれた。

慌てて2人で中に入ると、先生から先ほどと同じような問診をされる。

先生「試しにエコーで見てみましょう」

そちらで寝て下さい、と促されたベッドの上で横になり、服を捲られる。

先生「じゃあジェル塗りますね～」

冷たいジェルを載せ塗り広げると、エコーの機械をつけて下腹部に当てる。

もちろん私は見方なんて知らないので腫瘍ができてたらどうしよう、と不安でたまらなかった。

A「先生、これ腫瘍ですか？」

指をさしながら恐る恐る聞いた問いに、先生は笑顔で答える。

先生「違いますよ、赤ちゃんです。」

エイジ「えぇ！？」

その声にびっくりすると、近くにいた看護師さんは「お静かに」と少し怒る。

エイジ「あ、すみません。」

先生「2ヶ月入ったぐらいですかね～」

それからあとの話は何も覚えていない。

私は流れるように作業を終え、車に乗った。

A「赤ちゃん、いるって」

エイジ「聞いた」

A「夢みたい」

エイジ「ほっぺつねろうか？」

エイジ「結婚式、どうする？」

あとは日にちだけという感じで決まって行った式は、ディズニーでやる事になった。

A「予定変えられないしこのままでいいや」

エイジ「大丈夫？」

A「うん」

既に決まっている1ヶ月半後の式の話をし、車に揺られ、アバハウスへと帰る。

エイジ「いやぁ有言実行しちゃったな～」

A「え？」

エイジ「言っただろ、『生理止める』って」

A「あの時ね、えいちゃん有言実行タイプだね」

エイジ「あー、どんな子になるかな」

A「気が早いよ」

アバハウスに着くと、真っ先にりっくんが心配しに来てくれた。

A「大事な話だから、みんな呼んできてくれる？」

みんながリビングに集まったのを確認し、ふぅっとため息を吐いてから言う。

A「みんなに、話があります」

そらちぃ「どうしたの？」

A「私、赤ちゃん出来ました」