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「玲ちゃん！･･･じゃなくて今は玲様かな？」
「こんにちは」
『隊長！ルチアーノさん！･･･変わらないんですから今まで通り呼んでくださいよ』
「あは、ありがとう」
「うん、俺たちのことも気にかけてくれてありがとう」
『そんな･･･でも、嬉しいです』
肩の皮膚に触れる隊長の手は嫌な感じがしない。
悪意のある手じゃない、暖かい手。
なんとなく懐かしく感じてちょっと泣きそうになった。
「？、大丈夫？」
『大丈夫です。なんか嬉しくて･･･』
「そっか、じゃあまた正式に仕事始まったらね」
「またね」
そうして更衣室の方へと去っていく2人。
そうだ、ここ最近の色々で忘れていたけど、私も一応特殊暗殺部隊の一員なんだ。
変わらず接してくれるという2人の優しさが身に沁みる。
少し泣きそうになりながら飲料用の水を飲み込んだ。
周りを見ると、色々な人が色々な人との再会を果たしているようだった。
懐かしさに顔を綻ばせる人がたくさんいた。
普段は海軍の訓練用になっているプールの機材をどかして温水プールにしただけあってプールそのものは深くて広いが、どんな人も泳いだり遊んだり、楽しんでいるようだった。
それは階級に関係なく。
なんかそんな雰囲気がこの国らしくて、にやけながら涙をこぼしてしまった。
私もこんな雰囲気の国を、大事にしたいと心から思った。
最初は軽い気持ちで来た我々国だったけど、こんなに大切な存在になるとは思ってもいなかった。
私が、最後までここにいたいと思うような存在になるとは。
『ますます、離れられないな』
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