普通に兵士ですけど･･･【ゎぇゎぇだ！】４！ (ページ19)

今日:6 hit、昨日:25 hit、合計:32,336 hit

156 ページ19

sideゾム

「あっ！玲さんじゃないっすか〜！！」

『あ、ゾム』

もぐもぐと山盛りの焼きそばを咀嚼している見慣れた姿を見つけた。

ここのところ研修とかで忙しそうにしていたから、ほんの数日ぶりだけどちゃんと話したのは何週間も空いたように感じた。

「お隣失礼〜」

『はいどうぞ。なんか久しぶりだよね』

忙しなく動いていた彼女も同じことを思っていたようだった。

部屋に遊びに行った時もお互いに疲れてたし。

「せやなぁ、俺今日が楽しみで夜も眠れなかったんよ」

『昨日ぐっすりだったでしょ。何言ってんの』

そう言って力強く肩を小突かれる。

こいつのスキンシップは女だからって油断したらあかん。普通に痛い。

「痛っ、おま･･･ほんまに痛いんやからな」

『はいはいごめんね』

でも玲のこういうノリはちょっと嬉しくもある。

初めて会った時なんか、もっと震え上がってたというか、友達とかあんま意識したことなさそうな感じだったから。

うーん、端的に言うと･･･陰キャ？というか。まあそんな感じだった。

『ゾム、そろそろ食べ進めないと時間ないよ。次どうせ近距離の研修だし待ってるから食べな』

「ん？あ、せやな」

じゃあ久しぶりにちょっと分けてやろうかと思ったけど、すでに玲はいつの間にか食べ終わって紅茶まで持ってきていた。くっそ。

俺は食事、玲は食後の読書に集中していて会話は無かった。

でもすごく気楽でいい時間だなぁと思う。

玲も同じやとええな。

そんな心地いい時間を満喫しながら、2玉分のラーメンを完食した。

満足だぜ。