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『おはようございます』
「おはようさん」
「おはようございます」
そして翌朝。
結局見直しはできないままオスマンさんに書類を提出し、射撃訓練施設に入る。
見慣れた施設ではあるものの、いつもと違う面子に少し緊張する。
「ほんじゃ、とりあえず今日は途中から彼女も交えて訓練すっから仲ようしたげてな」
「「「ハイ！！！」」」
朝早くの訓練といえどみんな元気そうだ。
私もせっかくの朝だし、集中力上げて頑張ろう。
「じゃあみんなは先いつも通りやっといて。玲ちゃんはこっち」
いつもヨレヨレのスーツに身を包む鬱先生の見慣れない防弾チョッキ姿。
そして同じ軍服に身を包むショッピさん。
ついていくと薄汚れた灰皿が置かれた狭い事務室に到着した。
「えっと、まずここの射撃部隊は3つの種類に分かれててな、1つ目が中距離部隊。まあシャオちゃんやシッマがやっとる近接の後ろからサポートする部隊やな。こっちは基本ショッピくんが指導しとる。
ほんで2つ目が遠距離部隊。2人1組で組んで観測と射撃をする部隊やな。飛び抜けて上手い奴は1人でやるのもおる。ここは俺が指導しとるで」
『なるほど』
「ほんでなんやけど、君は特殊暗殺部隊っちゅうオールラウンドなとこにおった人やんか。せやからこっちとしても何から訓練すればええか正直わからんかってん。せやから今日は試験や」
いきなり試験！？
それが顔に出ていたのか読めたのか、フッと笑ってショッピさんが説明を始めた。
「そんな難しいものじゃないっす。距離と大きさが違う5つの的をそれぞれ3つの武器でぶち抜いてもらうだけなんで、正直アンタほどの人からしたら何の動作もいらんでしょう･･･余裕っすよね？」
感じ悪く笑った彼に動じないよう、首を縦に振る。
この人、さり気なく煽ってるのかな？
おいやめろと鬱先生の小声が聞こえたところで前にずらりと種類の違う銃を差し出された。
「こほん。ほな、試験場に向おか。試験場はちょっと遠いからカートで行くで。ショッピくん運転頼むわ。ほんで･･･ええと、ちょっと待ってな」
「お呼びでしょうか鬱様！！」
「おん。ショッピくんと一緒に彼女の試験の記録頼めんか？今日の訓練遅れてまうのはどっかで取り返しといてええから」
自主練をしておけと言ったところか。意外と厳しいと言えばいいのか冷たいと言えばいいのか。
用意されたカートに乗り込み、服装を整える鬱先生に手を振った。
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