普通に兵士ですけど･･･【ゎぇゎぇだ！】３！ (ページ4)

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side玲

「あの、ちょっと」

『はい』

午後8時。

男性の声に呼ばれ、廊下を立ち止まった。

何だろう

「あの･･･俺、幹部のショッピ言うんすけど、」

『ああ、はい』

おあ～～～またか

なんかもう、うん、慣れた

「その、玲さん？って、普通の兵士さんっすよね」

『はい、そうですよ』

「最近どうしてその、そんなこう、役が離れてるというか、先輩たちと親しくなったんすか」

なるほど、それが気になって来たのか。

逆にそんな質問今までされなかった方が疑問だからなあ･･･

『ゾム様が、私が所属する部隊の訓練の見学にいらしたんです

その時にたまたま私が模擬の一対一に誘われまして、私が勝ったんです』

「へえ」

切れ長の目を少し丸く見開いて驚くショッピ様。

いやあそれはびっくりだよなあ。

私でさえびっくりだったもん

『それから、また別の日に会った時に昼食のお誘いを受けまして、

それで仲良くしてほしい･･･とのことだったので、仲良くさせて頂いてます』

「そうですか･･･っそれと、あと一つお願いしていいっすか？」

『はい、私に出来そうなことであれば』

私に幹部の方からお願いか･･･

叶えられる自信はあんまりないかな

そんな上の上の方からなんて、年下であっても難しいお願いな気が･･･

「今度どこか遊びに行くときは俺もついて行きたいです･･･」

少しうつむいて、さっきの落ち着いた雰囲気とは裏腹に震えて恥ずかしさを抑え込んでいる声。

なるほど幹部のファンの方々はこういうところに惹かれるんだな。

確かにこれは申し訳ないかもしれないけどかわいい。

というか人間らしい。上の方の人間らしい一面ってなんか惹かれるよね。そういうことか。

『はい、もちろん。その事ならゾム様の方で素敵な企画を立てて頂いてますよ』

「えっ･･･どんなのですか？」

『なんでも、夏本番になったらお互いで人集めて海に行かないかと･･･』

「っじゃあゾムさんに参加頼んできますね！ありがとうございました」

『いえ、それでは』

ぱたぱたと足音を鳴らして早歩きで去って行ったショッピ様は凄く元気そうだった。

良かった。

私も仕事に行かないと。