No.106 ページ9
由良side
入院してからの本格的な治療が
ようやく効果が出始めて
比較的、体調が安定してきて
穏やかな日々を過ごせてる。
これも頑張ってくださったお医者さんと
看護師さん等などのお陰だよね。
ほんとうに感謝。
なんか真宮さんの前で泣けたって事で
気持ちも吹っ切れて、
またもうちょっと頑張ろって
思うことが出来た。
今は清々しい気持ちで日々頑張ってる。
子ども好きな私のために、
よく担当してくださってる看護師さんの1人
芹沢さん等の尽力で
小児病棟に入院する子ども達と
交流する機会が設けられて。
子ども達が通う院内学級の図工の時間の
お手伝いとか、
一緒に遊んだり水遊びしたりした。
凄く楽しくて久しぶりに心から笑った。
子ども達の中には、
私のこと知ってくれてる子もいて
会えたことに喜んでくれた。
嬉しかった。
沢山の子ども達が懐いてくれて
また遊ぼうって約束した。
子ども達の中には
点滴に繋がれたままの子、
車椅子の子、ニット帽を被っている子、
痩せ細っている子などやっぱり居て。
そういう子ども達を見つめると
なんか無性に可哀想って想いが湧いてきて。
何にも罪のない子が
病と闘わないといけなくて
時には辛い思いをしながら生きている。
なんか普通の子ども達の差って
なんなんだろうって思ったり。
あたりまえの日常を
そのあたりまえの幸せに気づかないで
生きている子ども達と、
1日1日を生きることが精一杯で
すぐ傍に死が隣り合わせに存在する環境で
生きている子ども達。
生きたくても生きられない命が
確実にそこにはあって。、
今まで私はあたりまえの日々を
のうのうと生きていた側の人間だったけど、
この病気になって改めてあたりまえの幸せに
気づけた。
あたりまえがそこにあることを認識せずに
あることないことに翻弄されながら
時には全てを捨てて居なくなりたいなんて
思う時もあった。
欅坂46になって"僕"と出会い
僕が進む道を一緒に歩んでいく中で
葛藤したり挫折しそうになったり
そんな時間はホントに
贅沢な時間だったんだなって改めて思った。
そんな時間を与えられた人間は
生きられなかった人達の思いや宿命とか
背負って生きていかないといけないなって
思えた。
病室から見える空は青くて
木は夏に向けて緑を増していた。
それを見守るように太陽が笑っていた。
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もっち(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！うっかりしてました。訂正しときます。変わらぬ応援をよろしくお願いします！ (2020年8月15日 17時) (
レス) id: 270a4fc628 (このIDを非表示/違反報告)
わく(プロフ) - いつも更新を楽しみに待っています。No.109に、メンバーの山��天さんが出ていると思いますが、「山崎」となっていて、字が違うと思いました… それだけです。すいません。更新楽しみに待ってます。 (2020年8月15日 15時) (レス) id: 7c4802430c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっち | 作成日時：2020年7月16日 17時
