No.126 ページ29
菅井side
ここ2年くらいは本当に不安だった。
まるで暗闇の中、歩いてるような感じで
本当にこの道で正しいのか分からないまま
ここまで歩いてきてしまった。
「欅坂46 9thシングル 発売中止」
ネットでその文字で溢れていた。
多くの人達がそのことについて
あることないことを語り、
目を背けてしまいたくなりそうなことも
たくさん目にした。
なんでこんなに上手く進まないのだろう。
憧れて入ってきたこの世界。
キャプテンという肩書きを背負って
グループに愛を注いできたつもりだった。
愛猫のトムが私の隣に擦り寄ってくる。
私はその毛並みをそっと撫でていた。
スマホがメッセージの受信を告げる。
...誰だろう。
由良だった。
「ゆっかー、今大丈夫？
電話していいかな」
由良はグループの中で相談役で、
色んなメンバーの心に
寄り添ってくれていた。
キャプテンとしても物凄く心強い存在。
どうしたんだろうと思いながら
いいよ〜って送ると
すぐに既読がついて電話がかかってきた。
─── もしもし、ゆっかー
今大丈夫だった？
大丈夫だったよ。どうしたの？
─── いや、何してるかなって。
落ち着いた由良の声が
まるでお日様の光のように
柔らかく心を包み込んだ。
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もっち(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！うっかりしてました。訂正しときます。変わらぬ応援をよろしくお願いします！ (2020年8月15日 17時) (
レス) id: 270a4fc628 (このIDを非表示/違反報告)
わく(プロフ) - いつも更新を楽しみに待っています。No.109に、メンバーの山��天さんが出ていると思いますが、「山崎」となっていて、字が違うと思いました… それだけです。すいません。更新楽しみに待ってます。 (2020年8月15日 15時) (レス) id: 7c4802430c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっち | 作成日時：2020年7月16日 17時
