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早いもので、立海に転校して2週間。
この学校には風紀委員というものがある。
いや、風紀委員が学校にあるのは至極当然の事やというのは理解出来る。
でも元四天宝寺の生徒である私には理解出来んのやった。
そう、風紀委員によって行われる風紀チェック。
これが私が楽しく学校生活を送られへん理由や。
「待たんか」
先日の始業式、私を咎めた老け顔の彼に声をかけられる。
「なに？」
「ピアスは校則違反だと前にも言ったはずだが？」
私の前に立ちはだかるその姿は鉄壁とでも言おうか。今日こそはという意気込みさえ感じられる。
「どうしても外さんとアカンの？」
「どうしても、だ」
老け顔の彼は不機嫌そうに答える。
いやぁ〜困ったなぁ。
私の軟骨に突き刺さったピアスは俗に言うファーストピアスと呼ばれるやつだ。
軟骨は安定するまでに時間がかかる。
それはつまりまだここでは外せないのだ。
「これさ、ファーストピアスって言うねん。やからまだ外されへんの」
「む？よく分からんが校則違反は校則違反だ」
なんやコイツ。頭固すぎやろ。石で出来てるんか？
「おうおう風紀委員長さんは怖いのう」
突然現れたのは同じクラスの銀髪の彼だった。
「校則違反をした者を取り締まるのが風紀委員の役目だからな」
「ほう」
仁王くんは訳ありげに目を細めるとニタリと笑う。
「じゃあ俺のこれも校則違反になるのう」
彼は長くて綺麗な銀髪をサラリとかきあげる。
「！」
老け顔の彼──真田くんはびっくりして目を丸くしている。
仁王くんの軟骨にもキラキラと輝く石がついていたのだ。
「仁王！」
真田くんが大きな声を上げる。
「よう似合っとるじゃろ」
仁王くんは自慢げに真田くんに告げると、私の手を掴みスタスタと歩き出す。
「こら！待たんか仁王！！」
ドカドカ、という擬音が似合いそうな勢いで追いかけてくる真田くんをチラリと振り返ると意地悪そうに告げる。
「説教なら後でちゃーんと聞くナリ」
そして私に言う。
「走るぜよ」
「えっ？え？あ、はい」
私は仁王くんに手を引かれながら、校舎に向かって駆け出す。
そしてその後ろには血相かけて追いかけてくる真田くん。
なんや、これ。
「Aちゃんがんばれ〜」
同じく風紀委員の結奈ちゃんの呑気で楽しそうな声が聞こえてきた。
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mizuki(プロフ) - こんばんは！初めましてみずきです。そして明けましておめでとうございます！この小説の更新を楽しみにしています！！これからも宜しくお願いします！ (2019年1月1日 23時) (
レス) id: cdcb52c135 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - グレイさん» 初めまして、コメントありがとうございます！デート...、必ずどこかのタイミングで書きますね\( 'ω')/ (2018年12月10日 7時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
グレイ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます、いつも楽しく読んでおります。是非主人公と仁王君のデートが見てみたいです！ (2018年12月10日 5時) (レス) id: e55dd05625 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - ちょす。さん» 初めまして！コメントありがとうございます！社畜成人済み同士是非とも仲良くしてください\( 'ω')/ (2018年11月28日 0時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 連載がはじまったすぐに目をつけておりました！面白いです。引き込まれます‥仁王くんともっとイチャついてええんよ‥！更新楽しみにしてます。無理はなさらないで下さいね！私も社蓄・成人済みでお仲間ですね！(おい) (2018年11月27日 14時) (レス) id: f394a39ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 | 作成日時：2018年10月28日 2時
