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「私は調子になんかのってないし、雅治くんとの仲をアンタらに否定される理由はないから」
キッパリそう言い返せば、彼女達は少し怯んだようやった。
それでも人数が多い、ということが彼女達の気を大きくさせたのかもしれない…、彼女たちの言葉は止むことがなかった。
「仁王くんだってきっと本気じゃないから」
「遊ばれてるだけよ」
「それを真に受けちゃってさぁ、バカみたい」
彼女達がクスクスと笑うそれはさざ波のように広がっていく。
なんやねんコイツら。
言い返そうと口を開いたその時、私はある事に気づく。
「アンタら…そうやって結奈ちゃんにもずっと意地悪してたんか？」
「意地悪なんて人聞きの悪い言い方しないでよ」
「私達は財前さんにわからせてあげてるだけなんだから」
結奈ちゃんと柳くんは1年の時から付き合ってるって言ってた…
つまり結奈ちゃんは3年間ずっとこれに耐えてたってこと？
こんな卑劣で卑怯なヤツらにずっと傷つけられてたってこと？
「アンタらふざけんなや！！！」
声の限り怒鳴れば、今度こそ彼女達は怯んだ。
その証拠に1歩体を後ろに引く。
「なんで…なんで結奈ちゃんが傷つけられんとアカンのや？！」
「な、なんなのよ！うるさいわね！！」
1人の女子生徒が平手を振りかざす。
殴られる、と思った瞬間。
「そのへんにしときんしゃい」
「ま、雅治くん？」
「え？！仁王くん？」
今部活中なんちゃうの？なんでここにおんの？
ていうかいつからここにおったん？
頭の中を様々な疑問が駆け巡る。
「お前さんら、なんか勘違いしとらんか」
仁王くんは静かに私のそばへと近づく。
「俺は遊びでも何でもない」
そして静かに私の腰に腕をまわす。
「いたって本気じゃ」
静かに顎を持ち上げると重なる唇。
「ッ？！」
彼女達が見てることなんてお構い無し──むしろ見せつけるかのように何度も何度も角度を変えて唇を重ねる雅治くん。
視界の端で唖然と私たちを眺める彼女達。
「ま、さ」
もうやめて、と唇を開けば、しめたとばかりにニヤリと笑い雅治くんは舌をねじ込ませる。
「っん、」
雅治くんの舌は歯列をなぞり、さらに奥へと侵入して舌を絡め取られる。
唇の端からどちらのものか分からない唾液が静かに垂れていった。
もう息が続かない、と思い雅治くんを見上げればそれを察したのか彼は静かに唇を離す。
2人の間を名残惜しそうに唾液が糸を引いた。
彼は手で口を拭うと、女子生徒に向き直り、
「はよ消えんしゃい」
冷たく一言はなった。
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mizuki(プロフ) - こんばんは！初めましてみずきです。そして明けましておめでとうございます！この小説の更新を楽しみにしています！！これからも宜しくお願いします！ (2019年1月1日 23時) (
レス) id: cdcb52c135 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - グレイさん» 初めまして、コメントありがとうございます！デート...、必ずどこかのタイミングで書きますね\( 'ω')/ (2018年12月10日 7時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
グレイ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます、いつも楽しく読んでおります。是非主人公と仁王君のデートが見てみたいです！ (2018年12月10日 5時) (レス) id: e55dd05625 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - ちょす。さん» 初めまして！コメントありがとうございます！社畜成人済み同士是非とも仲良くしてください\( 'ω')/ (2018年11月28日 0時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 連載がはじまったすぐに目をつけておりました！面白いです。引き込まれます‥仁王くんともっとイチャついてええんよ‥！更新楽しみにしてます。無理はなさらないで下さいね！私も社蓄・成人済みでお仲間ですね！(おい) (2018年11月27日 14時) (レス) id: f394a39ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 | 作成日時：2018年10月28日 2時
