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「Aせーんぱいっ!」

次の休み時間、それはそれは笑顔の赤也くんが現れた。

「ほんっとーにありがとうございました!」

「別に大したことしてへんよ〜」

「A先輩は本当に大天使様ッスよ〜」

電子辞書貸したくらいで大天使なれるなんて、安いな…とはさすがによう言わんけど。

「赤也」

先程の授業をサボっていたはずの仁王くんは、突然現れると赤也くんの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。

「人の彼女を気安く呼ぶんじゃなか」

そして不機嫌そうに言う。

「ええやろ別に名前くらい、」

減るもんじゃないし。

と、言いかけてやめた。

仁王くんがめちゃくちゃ不機嫌そうな顔をしとったから。

「うーわ、赤也。オレ知らねえぞ」

丸井くんも仁王くんの不機嫌さに気づいたのか、それとも面白半分なのか、赤也くんを茶化す。

「えーー!理不尽ッスよそんなの!」

「相変わらず赤也くんは元気だねえ」

そう言ってやりとりをクスクス笑って見ているのは、結奈ちゃんやった。

「あっ、結奈先輩!柳先輩との調子はどうっすか?」

「ふつうだよ〜」

「相変わらず仲良しっすねぇ」

結奈ちゃんと赤也くんと丸井くん。
3人が楽しそうに話していたので、私は仁王くんに話しかける。

「なんでそんな機嫌悪いん」

「なんでもないき」

「へぇ〜」

ニヤニヤしていた私が気に入らなかったのか、仁王くんはぷいっとそっぽを向いた。

「詐欺師も嫉妬したりすんの?」

「そんなんじゃなか」

彼は小さな声で答えた後、こう続けた。

「波多野、今度覚えときんしゃい」

「期待しとくわ」

からかいついでにそう答えると、彼はこちらを向いた。
その目は何か企んでいるような、イタズラを思いついたようなそんな色をしていた。

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設定タグ:テニスの王子様 , 立海 , 四天宝寺   
作品ジャンル:アニメ
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mizuki(プロフ) - こんばんは!初めましてみずきです。そして明けましておめでとうございます!この小説の更新を楽しみにしています!!これからも宜しくお願いします! (2019年1月1日 23時) (レス) id: cdcb52c135 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - グレイさん» 初めまして、コメントありがとうございます!デート...、必ずどこかのタイミングで書きますね\( 'ω')/ (2018年12月10日 7時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
グレイ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます、いつも楽しく読んでおります。是非主人公と仁王君のデートが見てみたいです! (2018年12月10日 5時) (レス) id: e55dd05625 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - ちょす。さん» 初めまして!コメントありがとうございます!社畜成人済み同士是非とも仲良くしてください\( 'ω')/ (2018年11月28日 0時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 連載がはじまったすぐに目をつけておりました!面白いです。引き込まれます‥仁王くんともっとイチャついてええんよ‥!更新楽しみにしてます。無理はなさらないで下さいね!私も社蓄・成人済みでお仲間ですね!(おい) (2018年11月27日 14時) (レス) id: f394a39ee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛樹 | 作成日時:2018年10月28日 2時

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