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ここ、立海大学付属中学校男子テニス部は変なやつしかおらんと思う。
これは私が転校してきて約1ヶ月で分かったこと。
まず風紀委員長の老け顔の真田。
それから失礼極まりない糸目の柳。
女たらしでどうしようもない私の(一応)彼氏仁王。
今のところ唯一の常識人は丸井くん、ただ1人。
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「結奈ちゃんの彼氏があの糸目野郎やったなんて…」
休憩時間、机に突っ伏し呟く私に対して、後ろの席から丸井くんが言う。
「なんだお前、知らなかったのかよい」
あいつら1年の時から付き合ってるんだぜ〜、立海では言わずと知れたカップルだよ。
なんやってさ。
「まあお前と仁王もすっかり有名人ってとこだよな」
「私は有名になんかなりたくないねん」
「そんな派手な見た目してよく言うよぃ」
ケラケラと楽しそうに丸井くんは笑うと、ガムを膨らませる。
その時やった。
「丸井先輩！！！！！！！！」
息をきらせて丸井くんの席まで走ってくる巻き毛の男の子。
「あー持ってねぇ」
「まだ何も言ってないっス！」
丸井くんの後輩、ということはこの男の子もテニス部なのだろうか。
「電子辞書持ってないっすか！」
「だから持ってねーって。柳かジャッカルは？」
「もう2人とも聞きましたよ！それが持ってないって言うんッスよ！」
くっそーこのままだったら真田副部長か、柳生先輩か…いやでも真田副部長に怒られちまう…と彼はブツブツ言っている。
「困ってんの？」
と、私が声をかけると彼は初めて私の方を見た。
「めちゃくちゃ困ってるっス！オレこのままじゃふくぶちょーに殺される！」
「いや、殺しはしないだろ」
「あの老け顔に怒られるんは嫌やでな、はい」
彼に電子辞書を差し出すと、大きな目をさらに大きく見開いた。
「え、これ…」
「あれ？これちゃうの、必要やったん」
「ありがとうございます！神様！仏様！女神様！天使！！！！」
「大袈裟やなぁ…」
「いいのか、波多野？」
丸井くんが不安そうに言う。
「うーん別にかまわ「波多野？！」」
巻き毛の彼がまた大声を上げる。
「波多野ってあの仁王先輩の彼女の波多野A？！」
「こら、赤也。先輩を呼び捨てにすんな」
「あっすんませんっス！」
慌てて謝ると、巻き毛の彼は続ける。
「あの仁王先輩と付き合うんだからどんな人かと思ったら、まさかこんな天使なんて！」
「なんじゃ赤也、失礼じゃのう」
「げっ、仁王先輩！？」
「げっ、とはなんじゃ。はよ行かんと授業始まるぜよ」
「やっべ！A先輩ありがとうございます！」
巻き毛の彼─赤也くんは飛び出していった。
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mizuki(プロフ) - こんばんは！初めましてみずきです。そして明けましておめでとうございます！この小説の更新を楽しみにしています！！これからも宜しくお願いします！ (2019年1月1日 23時) (
レス) id: cdcb52c135 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - グレイさん» 初めまして、コメントありがとうございます！デート...、必ずどこかのタイミングで書きますね\( 'ω')/ (2018年12月10日 7時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
グレイ(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます、いつも楽しく読んでおります。是非主人公と仁王君のデートが見てみたいです！ (2018年12月10日 5時) (レス) id: e55dd05625 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - ちょす。さん» 初めまして！コメントありがとうございます！社畜成人済み同士是非とも仲良くしてください\( 'ω')/ (2018年11月28日 0時) (レス) id: 1df7087ebd (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 連載がはじまったすぐに目をつけておりました！面白いです。引き込まれます‥仁王くんともっとイチャついてええんよ‥！更新楽しみにしてます。無理はなさらないで下さいね！私も社蓄・成人済みでお仲間ですね！(おい) (2018年11月27日 14時) (レス) id: f394a39ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 | 作成日時：2018年10月28日 2時
