白担当やってます【男主】

親友にカミングアウトした話 ページ3

るぅとくんは実は俺の高校からのリア友。


当時の俺は制服のスカートを履いていたから一件普通の女子高生だったと思う。



一人称も｢私｣にしてたし。



るぅとくんとは委員会で同じ仕事をしている時に趣味の話で意気投合した。



クラスは別々だったけど、放課後や帰宅後のLINEでよく話してたっけ。



るぅとくんは当時から腹黒いところがあったけど、俺のくだらない話にずっと付き合ってくれたり、ギターのアドバイスをくれたり…。



本当に良い奴だった。いや、今もだけどね？



自分の性のことで悩んでいるのは誰にも話したことなかったけど、親友のるぅとくんになら話してもいいやって思えた。



それである日の放課後、誰もいない屋上でカミングアウトしたんだ。



そしたらるぅとくんは｢うん、気付いてた｣って優しく笑ってくれた。



｢僕、Aのことならなんでも分かるんだよ｣って。



あの時からずっと、人生で初めてカミングアウトした相手がるぅとくんで良かったって心の底からそう思ってる。



るぅとくんが優しく受け入れてくれたことに安心して俺は涙が止まらなかった。



そんな俺を抱きしめて｢ずっと親友だよ｣って言ってくれた優しい声は今でもはっきり覚えてるよ。



そしてるぅとくんは俺をインターネットの世界に誘ってくれた。



るぅとくんは当時からネット活動をしていたけど、俺は一歩踏み出せずにいた。



なんとなく、ずっと怖くて。



誘ってもらったけどやっぱりしばらく躊躇した。



そんな俺を見てるぅとくんは｢好きな自分になれるよ。男の子として一緒にやってみない？｣って言ってくれた。



｢男の子として一緒にやってみない？｣



その言葉が俺の決意になるきっかけだった。



そうだ、ネットなら俺も男の子になれる。



それにるぅとくんと一緒なら楽しそう。



そうして俺はるぅとくんと一緒にネット活動を始めた。



Aではなく、そるととして。



コツコツ活動を続けていくうちに、なーくんから声をかけられて俺たちはすとぷりに入った。



今じゃこんなに素敵な活動が出来ている。



みんな俺を男として受け入れてくれて、支えてくれている。



本当に嬉しいことだよ。



だから恩返しさせてね、俺はこれからも頑張るから。

ある日の夜→←公式生放送にて

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