都合のいい関係(橙) ページ10
ジ｢…やっぱりあかんな｣
『何が？』
ジ｢俺たち本当に都合が良すぎると思わへん？｣
『何言ってるのジェルくん』
事後の静かなホテルのベッドで、ジェルくんがそう話を切り出した。
ジ｢俺、ほんまにAに酷いことしかしてへん。活動忙しくて付き合えないゆーて、こうやってやりたい時だけ呼んでさ。Aは嫌じゃないん？｣
『ジェルくんに会えるなら私はどんな理由でも嬉しいよ』
ジ｢そうか、ありがとなA｣
ジェルくんに優しく抱きしめられてそっと目を瞑った。
嫌な予感がする。
ジ｢俺、Aには幸せになって欲しい｣
『…』
ジ｢もう会うのやめにせえへん？｣
『…嫌だよ。私、ジェルくんが好きだもん』
ジ｢俺も好きやで…って、こんなにAのこと都合いいように扱っといてそんなこと言う権利ないな｣
『私は大丈夫なのにっ…』
ジ｢今はそうかもしれへん。でもこれから先、俺よりいい人を見つけていずれ結婚して子どもが生まれて…そんな幸せがAには待ってると思う｣
『…』
ジ｢俺は活動を頑張るから、Aはこれからは自分を大事にして。今までごめんな｣
『っ…』
涙が溢れた。
ジェルくんに会えるならなんだって良かったのに。
ジ｢ごめんな、ほんまに全部俺のせいや｣
『ジェルくんは悪くない…自分のこと責めちゃだめだよ…』
ジ｢そりゃ責めたくもなる。俺がいなかったら今頃Aに彼氏がいて…｣
『やめてっ』
ジ｢…｣
『彼女にはなれなかったけど、私はジェルくんとこうやって会えるだけで本当に幸せだったよ…私にとっては素敵な恋だった』
ジェルくんが私を抱きしめたまま肩に顔を埋めてきた。
ジ｢ほんまにいい子やな…離れるのが辛くなるやんか…全部俺が悪いんやけど｣
ジェルくんの声が震えている。
泣くのを堪えてる。
『ジェルくんにとって1番はすとぷりでしょ、私の事なんか早く忘れて』
そんな強がりを吐いて、ジェルくんを強く抱きしめた。
ジ｢絶対忘れたりなんかせえへんよ｣
ジェルくんがそっと涙を流した。
ジェルくんが私に涙を見せるのは、最初で最後の出来事だった。
―――――――――ｷﾘﾄﾘ線―――――――――
せれぼ様からのリクエストで
ジェル×前回のお話と似たストーリー
でした！
リクエストありがとうございました！
寝言で「好き」って言ってみた(パレット)→←幸せになってね(桃)
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ミグ - 暇つぶしにスマホいじってたら神作を見つけてしまった、、！！やばいもうすぐすとぷり放送始まるのにぃぃぃぃ！！手が止まらん！！() (2022年7月10日 18時) (
レス) id: 90afc22521 (このIDを非表示/違反報告)
せれぼ(プロフ) - 遅れて申し訳ありません！合格おめでとうございます！！ (2020年12月17日 8時) (レス) id: 290bada2c1 (このIDを非表示/違反報告)
せれぼ(プロフ) - 遅れて申し訳ありません！合格おめでとうございます！！(≧▽≦)/ (2020年12月17日 8時) (レス) id: 290bada2c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 皆様のコメントとっても嬉しいです、励みになってます！ありがとうございます(´；ω；｀) (2020年12月13日 23時) (レス) id: ee23db9c55 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 第一弾から引き込まれてしまって一気に読んでしまいました…(*´∀｀*)細やかながら応援させて頂きます！ (2020年10月14日 23時) (レス) id: 9f907e516d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らの | 作成日時：2020年9月7日 22時
