幸せになってね(桃) ページ9
さ｢俺、彼女出来たんよね｣
『え…』
話があるから今夜会えないかと言われ、さとちゃんの家を訪れた。
さとちゃんとは体だけの関係。
だけど私は本気で好きだった。
そしてさとちゃんも私のことが好きだって思っていた。
会う度に｢好きだよ｣って言ってくれてたから。
ショックと情けなさが入り交じって胸がずっしりと重くなる。
さ｢…もう会えない、ごめん｣
『そ、か』
泣きたくないのに涙が溢れる。
ああもう、馬鹿みたい。
情けなさすぎるよ。
さ｢泣くなよ｣
『っ…好きって言葉を信じた私が馬鹿だった』
さ｢A｣
『なんで好きって言ったの…？』
さ｢それは｣
『私…本気でさとちゃんのこと好きだった…』
さ｢Aっ、俺は…｣
言い訳を探してるんだね、分かるよ。
優しいもんねさとちゃん。
でももういらないんだよ。
気を遣わないでよ。
『幸せになってね、彼女さんと』
さ｢…｣
さとちゃんが一瞬泣きそうな表情をしたように見えた。
気のせいってことにしておこう。
『じゃあ私、帰るから…最後にお願い。ぎゅってして』
私がそうお願いすると、無言で手を広げてくれるさとちゃん。
その胸に飛び込むと、大好きな匂いが鼻をくすぐった。
あぁ、これが最後なんだね。
涙で視界が歪んであまりはっきりは見えなかったけど、やっぱりさとちゃんは泣きそうな顔をしていた。
『…さとちゃん…ほんとに好きだったよ…』
さ｢ん…ありがとうな、A｣
いつもみたいに｢俺も好き｣って言ってくれないのが切なかった。
だけど仕方ないよね。
好きな人には自分に正直に幸せに生きて欲しい。
私はそっとさとちゃんから離れると、もうさとちゃんを見ずに部屋を出ようと鞄を持った。
そしてドアノブに手をかけた時、さとちゃんが私の名前を呼んだ。
さ｢お前に出会えたこと、後悔してないから｣
何それ。
せっかく気持ちに蹴りをつけようとしたのにそんなのずるい。
私は涙を拭うと、今度こそさとちゃんのいる部屋を出た。
…幸せになってね、さとちゃん。
―――――――――ｷﾘﾄﾘ線―――――――――
友達からのリクエストを書いてみたんですけどよく分かんない感じになっちゃいました…笑
申し訳ない。笑
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ミグ - 暇つぶしにスマホいじってたら神作を見つけてしまった、、！！やばいもうすぐすとぷり放送始まるのにぃぃぃぃ！！手が止まらん！！() (2022年7月10日 18時) (
レス) id: 90afc22521 (このIDを非表示/違反報告)
せれぼ(プロフ) - 遅れて申し訳ありません！合格おめでとうございます！！ (2020年12月17日 8時) (レス) id: 290bada2c1 (このIDを非表示/違反報告)
せれぼ(プロフ) - 遅れて申し訳ありません！合格おめでとうございます！！(≧▽≦)/ (2020年12月17日 8時) (レス) id: 290bada2c1 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 皆様のコメントとっても嬉しいです、励みになってます！ありがとうございます(´；ω；｀) (2020年12月13日 23時) (レス) id: ee23db9c55 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 第一弾から引き込まれてしまって一気に読んでしまいました…(*´∀｀*)細やかながら応援させて頂きます！ (2020年10月14日 23時) (レス) id: 9f907e516d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らの | 作成日時：2020年9月7日 22時
