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「そ、そらさーん?何やってんの…?」
「なにって、おしたおしてるけど」
困惑と疑いの視線を向けるも、そらはどこ吹く風だ。
「いやそれは分かるけどね…」
まさか“そういう”つもりなのだろうか。私にそんな気は無いのだが。
「べつにいいよ、オレは」
そらがそっと私の両側に手をつき、見詰め合えるように体制を変える。
その顔はとても真剣で、瞳の奥に切なさに似た何かが見えた気がした。
その綺麗な色に思わず見入ってしまう。
「Aの気持ちが“あいしてる”じゃなくても、べつにいい」
先程まで一切のときめきを覚えなかったのに、不覚にも胸が高鳴りだす。
「オレが、あいしてるから」
熱い吐息に続いて、湿った唇も首筋に触れる。
「それで、じゅーぶん」
続いて、鎖骨に。
「―っ、それって…随分、ワガママ、じゃない…?」
シャツが捲られ、お腹に。
「そーかもね」
そして、先程から優しく撫でられていた太腿に。
「でも、Aはオレのモノでしょ?」
ちゅっ、ちゅっと何度も内腿にキスを落とされる。
その動作はどれもゆったりしていて、挟まれる沈黙に妙な緊張感が走る。
「モノに、なった覚えは無いけど…っ」
「そう?」
そらは、笑った。
可愛らしい顔立ちがちっとも可愛くない表情で目の前に迫って来る。
そうだよ、と続けようとした言葉は今度は唇に贈られた深い口付けに飲み込まれてしまう。
そのまま私自身も
全部
飲み込まれてしまうのだ。
腿へのキスは「支配」
(一度オチタラもうアラガエナイ)
作者コメ)ちょっとキワドクなりました。ノリで書いたので良く分からない内容です。ごめんなさい。5000ヒット越えあざっす!!
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作者名:花亜茶 | 作者ホームページ:https://twitter.com/chamomilue
作成日時:2017年12月22日 8時