201話 ページ9
エイジside
逃げないよう、未だにAちゃんの手を掴んでいた。
前よりも細くなった手首。
いや、手首だけじゃなく全体的に細くなっていた。
佐々木の言う通りだった。
エ「元気だった？」
俺が聞くと小さく頷いてくれた。
エ「嘘でしょ、こんなに細くなっちゃって。」
とAちゃんの手を持ち上げた。
袖が下がりAちゃんの腕が現れた。
骨が浮き出ていてびっくりした。
エ「食べてる？」
首を横に振るAちゃん。
俺はブランコから立ち上がり、Aちゃんの体を抱きしめた。
やっぱり、前よりも細くて骨を感じられた。
必死に離れようとするAちゃんの力は全然なかった。
A「離れて…また写真撮られちゃうよ。」
自分の力じゃ無理と感じたのか、言葉で抵抗してきた。
エ「やだ、離れないよ。
だって、離したらまたどっかいっちゃう。」
なんて女々しいやつなんだ、俺は。
なんて思いながらさっきよりも力をいれた。
A「エイジくんも思ってるんでしょ。
なんで勝手にどっかいっちゃったのかって。」
耳元で聞こえる、力のないAちゃんの声。
エ「最後に会ったのがあの状態だったし、ずっと不安だったよ。
でも、会えて少し安心した。」
Aちゃんからの反応はなく、俺は体を離した。
Aちゃんは1度も目を合わそうとしてこなかった。
コロコロと変わるAちゃんの顔も、今じゃ無の状態しか見せてくれなかった。
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結城奏空(プロフ) - チキンさん» シュールですよね笑 ありがとうございます！頑張ります^^ (2018年12月19日 21時) (
レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
チキン(プロフ) - 突然のレイターズに思わず笑っちゃいました(*´-`)続き楽しみにしてます！ (2018年12月19日 20時) (レス) id: 9376339a73 (このIDを非表示/違反報告)
結城奏空(プロフ) - 佐野さん» ありがとうございます(><) 更新頑張ります！待っててください^^ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
佐野 - 応援してます！早く続きが見たいです！！ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 16334e2eb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結城奏空 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時：2018年12月2日 20時
