your smile 【赤】5

199話-10月4日 ページ7

エイジside




芹夜、みんな空いてる?


芹久し振りに集まらない?





佐々木からのNINEで俺達は指定された場所に向かった。


中に入ると既に佐々木は来ていた。






芹「突然呼び出してごめんね。」






みんなはお酒を頼み、俺はまだ飲めないからジュースを飲んでいた。


最初は高校の時の話なんかして、結構ワイワイしていた。


みんながいい感じに酔いが回ってきたとき、






芹「昨日、Aに会ったんだ〜。」






と佐々木の発言をきっかけにみんなが静かになった。






芹「めちゃくちゃ細くなってて。


すっごい笑う子だったのに笑わなくって。


なんか、怖かった。」






酔ってるせいなのか、佐々木は泣きながらそう話した。


隣にいるりっくんが佐々木の背中を擦っていた。






芹「私たちの知らない3年間に何があったんだろう。」






ボロボロと泣き出す佐々木に俺らは驚いていた。






少し落ち着いてきた佐々木は、ごめんと謝りながらハンカチで涙を拭き取っていた。






エ「なあ、連絡先って聞けた？」







俺が聞くと首を横に振る佐々木。







芹「聞けなかった。


話してる途中で帰っちゃって。」







エ「そっか。」







ずっと会いたかった人が近くにいると分かって、少し安心した気もした。


しかし、いつ会えるか分からない状況であることに変わりはなかった。

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