235話 ページ43
エイジside
Aちゃんの口から出た『色々』はとても重く感じた。
Aちゃんなりの優しさなんだな。
そう思うと手も足もでなかった。
でも、やっぱり俺はAちゃんにも出てもらいたかった。
あの高校の時のバカやってる時間が帰ってくる気がしたから。
そしたら、またAちゃんが笑ってくれる気がしたから。
エ「やりたいかやりたくないかで言ったら?」
もう、無理矢理引っ張るしかない。
そう考えた俺はこの質問に勝負をかけることにした。
A「それはずるいよ。」
Aちゃんはコップを見つめながら悔しそうにそう言った。
エ「そうだよな。」
そんな簡単に引っかかってくれるわけもなく、この勝負は失敗に終わった。
もう諦めるしかないのかな…
そんなことを思っていると、
A「やりたいかやりたくないかで言ったら、もちろんやりたいよ。」
未だにコップを見つめたままAちゃんは口を開いた。
A「これでも、大学で演劇サークル入ってるし。」
少し硬かった表情も少しほぐれてきてるような気がした。
A「でも、やっぱり私の事嫌な人っていっぱいいると思うんだ。
あんなことあったし、さ。」
コップを握っている手に更に力が入っていたように見えた。
俺は、その手の上に自分の手を重ねた。
133人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結城奏空(プロフ) - チキンさん» シュールですよね笑 ありがとうございます!頑張ります^^ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
チキン(プロフ) - 突然のレイターズに思わず笑っちゃいました(*´-`)続き楽しみにしてます! (2018年12月19日 20時) (レス) id: 9376339a73 (このIDを非表示/違反報告)
結城奏空(プロフ) - 佐野さん» ありがとうございます(><) 更新頑張ります!待っててください^^ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
佐野 - 応援してます!早く続きが見たいです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 16334e2eb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結城奏空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時:2018年12月2日 20時