221話-10月17日 ページ29
エイジside
A「それからは、特になにもなく。
大学行ってバイトしての繰り返しかな。」
Aちゃんは今まであったことを話してくれた。
その間も表情は変えることはなく、ずっと遠くの1点を見つめていた。
A「あ、なにかあるとすればご飯食べれなくなったことかな。
北海道に行ってからご飯が一切味しなくなっちゃって。
これだって、味しないんだ。」
そう言ってマグカップを持ち上げた。
A「食べなきゃって思っても、喉通らなくてさ。
倒れる度に病院で点滴打っての繰り返し。」
そう言って左腕の袖を巻くって見せてくれた。
そこには、点滴の跡なのか痣みたいなのができていた。
A「こんなもんかな。」
そう言い終わり、Aちゃんはコップに口をつけた。
改めて飲む様子を見てみると、確かに飲み込むまでに時間がかかっているように感じた。
俺はAちゃんの体をそっと抱きしめた。
細い体が俺の心を更に苦しめた。
エ「ごめん。」
A「なんでエイジくんが謝ってんの。」
エ「分かんない。」
俺の目からは涙が零れた。
泣いてるのに気付いたのか、Aちゃんは俺の背中をさすってくれた。
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結城奏空(プロフ) - チキンさん» シュールですよね笑 ありがとうございます!頑張ります^^ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
チキン(プロフ) - 突然のレイターズに思わず笑っちゃいました(*´-`)続き楽しみにしてます! (2018年12月19日 20時) (レス) id: 9376339a73 (このIDを非表示/違反報告)
結城奏空(プロフ) - 佐野さん» ありがとうございます(><) 更新頑張ります!待っててください^^ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
佐野 - 応援してます!早く続きが見たいです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 16334e2eb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結城奏空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時:2018年12月2日 20時