検索窓
今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:47,466 hit

221話-10月17日 ページ29

エイジside







A「それからは、特になにもなく。


大学行ってバイトしての繰り返しかな。」







Aちゃんは今まであったことを話してくれた。


その間も表情は変えることはなく、ずっと遠くの1点を見つめていた。







A「あ、なにかあるとすればご飯食べれなくなったことかな。


北海道に行ってからご飯が一切味しなくなっちゃって。


これだって、味しないんだ。」







そう言ってマグカップを持ち上げた。







A「食べなきゃって思っても、喉通らなくてさ。


倒れる度に病院で点滴打っての繰り返し。」







そう言って左腕の袖を巻くって見せてくれた。


そこには、点滴の跡なのか痣みたいなのができていた。







A「こんなもんかな。」








そう言い終わり、Aちゃんはコップに口をつけた。


改めて飲む様子を見てみると、確かに飲み込むまでに時間がかかっているように感じた。







俺はAちゃんの体をそっと抱きしめた。


細い体が俺の心を更に苦しめた。







エ「ごめん。」







A「なんでエイジくんが謝ってんの。」







エ「分かんない。」







俺の目からは涙が零れた。


泣いてるのに気付いたのか、Aちゃんは俺の背中をさすってくれた。

222話→←220話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
設定タグ:アバンティーズ , エイジ , YouTuber   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

結城奏空(プロフ) - チキンさん» シュールですよね笑 ありがとうございます!頑張ります^^ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
チキン(プロフ) - 突然のレイターズに思わず笑っちゃいました(*´-`)続き楽しみにしてます! (2018年12月19日 20時) (レス) id: 9376339a73 (このIDを非表示/違反報告)
結城奏空(プロフ) - 佐野さん» ありがとうございます(><) 更新頑張ります!待っててください^^ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
佐野 - 応援してます!早く続きが見たいです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 16334e2eb4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:結城奏空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/  
作成日時:2018年12月2日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。