your smile 【赤】5

216話 ページ24

Aside





エ「Aちゃん。


こっちおいで。」




遠くの方で、エイジくんが笑顔で手招きをしていた。


その後ろには芹ちゃん、そらくん、みっくん、りっくんもいる。


会いたい。





A「今行くよ！」




私も笑顔で答え、みんなの元へ走って向かった。


あと数メートルでみんなに会える！






その瞬間、その場にいたはずのエイジくん達は消え、真っ白な天井が目に入った。


ふかふかのベッドに白いカーテン。


そこが保健室だと理解するのに時間はいらなかった。


なんだ、夢か。


私は起き上がり靴を履いてカーテンを開けた。







先生「あら、大丈夫？」






保健室の先生がすぐに私のそばにきてくれた。







A「はい、大丈夫です。」






先生「寝てないでしょ、真鍋さん。」






先生は教室に戻ろうとする私を無理やり椅子に座らせた。







A「そうでもないですよ。」






あんまり話聞かれるのは面倒臭いので適当に嘘をついておいた。


先生は怪しいと言いながら私の顔を見てくる。


私は視線を時計に移した。


もうすぐ6限が始まろうとしていた。







A「授業でなきゃ。」






「なんかあったらなんでも相談しに来ていいんだからね。


私達はいつでもあなたの味方だから。」




と2人の先生は笑顔でそう言ってくれた。





A「ありがとうございます。」






そう言い、保健室を後にした。


ちゃんと寝れたおかげか、心做しか体軽く感じた。

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