212話 ページ20
Aside
A「もしもし。」
母『あ、今大丈夫?』
A「うん。」
勉強で忙しかった私は、中々お母さんのお見舞いに行けていなくて。
久々に聞いたお母さんの声に少し泣きそうになってしまった。
母『明日、いよいよ受験だね。』
A「うん。」
母『頑張ってね。』
A「ありがとう。」
久し振りに聞いたお母さんの声は力がなく、今にも消えちゃいそうだった。
相当病状か進行しているんだと思った。
母『A、18歳のお誕生日おめでとう。』
そう言われカレンダーに目をやった。
今日は私の誕生日だった。
母『お母さんが盛大にお祝いするって言ってたけど、どう?』
お母さんの声はワクワクしていた。
2人は外食してるよ、なんて言えるわけなく、心配かけたくない私は
A「まあ、楽しいよ。」
左手の甲を見ながらそう伝えた。
母『行けなくてごめんね…
じゃ、楽しんでね。』
A「ありがとう。」
そう伝え、電話を切った。
その瞬間、糸が切れたように涙が溢れてきた。
左手は痛いし、胸も苦しいし。
とにかく辛かった。
何がこんな感情にさせてるかも分からず、止まることない涙を流し続けた。
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結城奏空(プロフ) - チキンさん» シュールですよね笑 ありがとうございます!頑張ります^^ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
チキン(プロフ) - 突然のレイターズに思わず笑っちゃいました(*´-`)続き楽しみにしてます! (2018年12月19日 20時) (レス) id: 9376339a73 (このIDを非表示/違反報告)
結城奏空(プロフ) - 佐野さん» ありがとうございます(><) 更新頑張ります!待っててください^^ (2018年12月2日 21時) (レス) id: 4f4a6dfa3d (このIDを非表示/違反報告)
佐野 - 応援してます!早く続きが見たいです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 16334e2eb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結城奏空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時:2018年12月2日 20時