101話 ページ9
エイジside
A「エイジ、くん…？」
Aちゃんの声が耳元で聞こえる。
エ「なに？」
A「いつまでこの状態？」
エ「んー、ずーっと。」
A「それは、帰れなくないですか？」
エ「離れて欲しい？」
A「…いや、です。」
Aちゃんはそう言って俺の背中に手を回してくれた。
エ「なにそれ。」
Aちゃんはふふっと笑った。
エ「そのまま聞いてて。」
A「うん。」
エ「俺、初めて会った時から気になってた。
気付いたら好きになってた。」
A「うん。」
エ「今は好きすぎて仕方ない。」
A「うん。」
エ「俺と付き合ってください。」
言った。
Aちゃんの気持ち分かってたから言えたって所もあるけど。
それでも、ちゃんと自分の口で言えた。
A「やだ。」
エ「え！？」
Aちゃんの返事に俺は驚き、急いで体を離した。
するとAちゃんは笑い始めた。
A「エイジくん、目まん丸だよ。」
エ「だって、ね。」
Aちゃんは腹を抱えて笑い始めた。
A「言ったでしょ？
私はめんどくさい子だって。」
そう言い、Aちゃんはまた俺を抱きしめてくれた。
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作者名：結城奏空 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時：2018年10月7日 22時
