your smile 【赤】3 (ページ42)

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134話ページ42

エイジside

A「うわぁ、ライオンだ！」

檻の中で肉を豪快に食らうライオンを見ながらテンションが上がっているAちゃん。

小学生なんじゃないかと思いながらAちゃんを見ていた。

A「ライオンってカッコイイよね！」

右手を顔の横に持ってき、ガオーって、とモノマネをするAちゃん。

俺は急いでカメラを向けシャッターをきった。

A「あ！ちょっとやめてよ。」

Aちゃんは顔を真っ赤にしながら下を向いた。

エ「ライオンと俺、どっちがカッコイイ？」

少しいじめたくなった俺はバカみたいな質問をする。

するとAちゃんは真っ赤な顔を上げ、俺の目を見ながら

A「エイジくんに決まってる。」

と言ってきた。

上目遣いなのがずるい。

自分で聞いたくせに、自分でやられてしまった。

［カシャッ］

目の前には堂々とケータイを構えたAちゃん。

A「さっきのおかえしでーす！」

といたずらっ子のような表情で言ってきた。

可愛いけど、なんかムカつく。

俺は左手でAちゃんの髪の毛をわしゃわしゃした。