133話-11月5日 ページ41
エイジside
ツ「動物園なんていつぶり？」
エ「小学校の遠足とか？」
バスの中でケータイを弄りながら隣のみっくんと話していた。
お昼の１時から夕方5時までを動物園で過ごす。
そんなん普通だったら暇で仕方ない。
うちの学校は頭がおかしい。
ツ「いいなー、動物園デートとか。」
エ「まあな。」
もし、みっくんたちと回るんだったらつまんなかったんだろうけど。(
今日はAちゃんと一緒にいられると考えると嬉しくて昨日から眠れなかった。
ツ「ニヤニヤしないでくださーい。」
そう言いながらみっくんは勝手にツーショットをとりやがった。
俺は軽くみっくんの頭を叩いた。
そんなこんなで有名な動物園に辿り着いた。
先生「ここから自由行動です。
17時までにバスに帰ってこなかったら置いてくからね。
一般のお客さんもいるから考えて行動すること。
じゃ、もうバス降りていいよ。」
先生の指示にはしゃぎながら降りていく人達。
俺達は最後にバスを降りた。
駐車場には沢山の人がいる。
と言ってもほとんどがうちの学校の生徒なんだけどね。
みんな他のクラスと合流するために駐車場に人が集まっている。
それを先生に注意されながらダラダラと歩いていく。
ツ「行かなくていいの？」
エ「みっくん1人でいいの？」
ツ「Aちゃんだって1人なんじゃない？」
エ「あ、そか。
じゃ、行くわ。」
ツ「楽しんでね！」
エ「そっちも男3人で楽しんで！」
うざー、とみっくんの声に少しニヤケながらAちゃんとの待ち合わせの場所へ走った。
A「エイジくん！」
声がするほうを向くとAちゃんが手を振って待っていた。
1組だからもう着いていたみたい。
俺はスピード上げてAちゃんの元へ急いだ。
エ「ごめん。」
A「走らなくてよかったのに。」
Aちゃんは笑いながら言ってくれた。
俺はAちゃんの左手を握った。
エ「行こっか。」
A「うん。」
Aちゃんは少し顔を赤らめながらそう言った。
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作者名：結城奏空 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyaniotabosyuu/
作成日時：2018年10月7日 22時
