your smile 【赤】3 (ページ40)

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132話ページ40

Aside

A「え、美味し過ぎない？」

芹「それ。｣

北海道に着き、最初のご飯。

丼からはみ出るほどのった海鮮丼。

新鮮で、こんなに美味しい丼は初めてだった。

芹「そう言えばさ、朝どうだった？」

A「朝？」

芹「えいちゃんと来たんでしょ？

飛行機で聞こうと思ったのに、寝てるから聞けなかったからさ。」

A「あー。」

私は丼を置き、水を1口飲んだ。

A「ほとんど寝てたんだよね。」

そう言うと、芹ちゃんは笑い始めた。

A「なんで笑うのさ！」

芹「いや、折角2人きりになれたのにバカだなーって。」

そんなん分かってた。

沢山お話とかしてたのに、私は…

なんて後悔してももう遅い。

芹「5日は？」

A「え？」

芹「11月5日。

誘った？」

A「暇な自由行動の日あるか聞いたら、5日はって言われた。」

芹「お、よかったじゃん。

えいちゃんも分かってるねー。」

と言いながら水を飲む芹ちゃん。

芹「いい日になるといいね。」

A「うん。」

5日は私の誕生日でもあり、１ヶ月記念日でもある。

期待しちゃいけないのは分かってる。

でも、5日って言ってくれたから、少しワクワクしているところはある。

芹「早く食べないと、時間になるよ？」

A「あ、うん。」

この5日間、幸せな時間になりそうだな。

なんて思いながら、海鮮丼を口に運んだ。