your smile 【赤】3 (ページ15)

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107話-10月19日ページ15

エイジside

先生「再来週には修学旅行だから、そろそろ準備初めておくんだよ。

じゃー号令…はいいや、解散！」

教室内は一気に騒がしくなった。

そっかー、もうすぐ修学旅行か。

ツ「えいちゃん、隣行こ。」

エ「あ、そだな。」

俺はみっくんと一緒に1組に行った。

ツ「そらー、りっくーん。」

みっくんが2人を呼ぶとすぐにやってきた。

そ「芹ちゃんも一緒に帰るって。」

芹「まって、誤解。

校門までってこと。」

そ「まあまあ、間違ってはないじゃん？」

そらは笑いながらそう言ってきた。

そんなことはよくて、肝心なAちゃんが見当たらなかった。

エ「佐々木、Aちゃんは？」

芹「今顧問のところ行ってるよ。

教室で待っててって言ってた。」

エ「ふーん、さんきゅ。」

じゃあなー、と言いながら4人は帰って行った。

俺は1組の教室に入り、Aちゃんのカバンが置いてある席に座った。

窓側の後ろから2番目の席。

校庭が見渡せる席だった。

俺は伏せながら外を見ていた。

しばらく待っていると教室には誰もいなくなっていた。

まだかなーと思っていると廊下からパタパタと音が近寄ってきた。

「ごめんっ！」

ドアを見ると台本を持ったAちゃんが肩を上下しながら立っていた。

エ「廊下は走っちゃいけません。」

俺は自分のとそらちゃんのカバンを持ち、Aちゃんに近寄った。

エ「行こっか。」

Aちゃんにカバンを渡し、先に廊下を歩いた。

A「あ、待ってよ！」

Aちゃんは走って俺の隣に並んだ。

これから付き合って初めてのデートに行ってきます。