your smile 【赤】3 (ページ14)

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106話ページ14

エイジside

しばらく、すすり泣く声が聞こえてきた。

エ「なあ、明日部活ある？」

A『明日はオフだよ。』

エ「ちょっと待ってて。」

俺は1度ミュートにした。

気付いたらそらが戻ってきていた。

エ「なあ。」

そ「いいよ。」

エ「え、まだ何も言ってないけど。」

そ「Aちゃんに会うんでしょ、いいよ。」

そらは素麺をお椀にいれながらそう言った。

エ「ありがと。」

俺はミュートを解除し、ケータイを耳にあてた。

エ「明日、放課後遊ぼ。」

A『え？』

エ「決まり。

教室迎えいくから待ってて。」

A『あ、うん。』

Aちゃんはまた鼻をすすった。

エ「だから、泣くな。」

A『はい。』

Aちゃんはそう言い、泣くのをガマンしていた。

見えないけど、きっとガマンしているだろう。

想像するだけで少し可愛く思えた。

エ「じゃあ、今日はゆっくり休みな。」

A『うん。

ごめんね、急に電話かけて。』

エ「大丈夫、いつでもしな。」

A『ありがと。

エイジくん大好き。』

不意にそんなこと言うから、まだ免疫のない俺は顔が熱くなるのが分かった。

エ「急にそうゆうこと言うなよ…

俺も好きだよ。

じゃあな！」

俺はその後を聞かずに急いで通話を切った。

リ「もうすっかりカップルだよね。」

ツ「前まで内気だったのに。」

そ「シンプルにうざい。」

こいつらときたら…

俺は机に戻り素麺を食べた。