your smile 【赤】3 (ページ13)

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105話-10月18日ページ13

エイジside

「起きてー、えいちゃん起きて。」

誰かの声が聞こえてきた。

重い瞼をゆっくり開けると、そこにはドアップのみっくんの顔があった。

ツ「あ、おはよう。

もうお昼だよ。」

ケータイの時計を見るともう3時時を過ぎていた。

お昼じゃねーじゃんと思いながら上に伸びた。

昨日はそのままそらの家に泊まり編集していたはずだけど、いつ寝たんだろう。

そう思いパソコンを開くと、3つ編集は終わっていて4つ目の途中で止まっていた。

結構やったなーと自分を褒めているとボールを持ったそらとお鍋を持ったりっくんが部屋に入ってきた。

リ「あ、えいちゃんおはよう。」

エ「おはよ。」

そ「ちょっとパソコンどけて。」

そらに言われ、パソコンを机に下ろすとボールと鍋を置いた。

ボールには沢山の素麺が入っていた。

そ「お母さんがお昼だって。」

ツ「やった！」

そ「お椀と箸取ってくるからまってて。」

そらはまた部屋から出て行った。

そう言えば今年は素麺初めてだなーと思っていたら、電話が鳴った。

ディスプレイにはAちゃんの名前がでていた。

エ「わり、ちょっと出る。」

2人に許可をとり、その場で電話を取った。

エ「もしもし、どした？」

電話に出ると、Aちゃんは鼻をすすっていた。

もしかして、泣いてる？

エ「どうしたの？

てか、大会は？」

A『どうしよう…ブロック大会に行けることになった。』

Aちゃんは鼻声だった。

ありゃ、相当泣いてんな。

エ「すごいじゃん、おめでとう。」

ブロック大会に進むことができたら、その大会でそらちゃんが主演をやるかもしれないということになっていた。

A『ありがとう。

でも…』

エ「うん。」

Aちゃんはしばらく無言になった。