足りない分だけ愛してよ

ymmt___その時の気分で ページ22

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Aちゃんはすごく気分屋だと思う。

ーーー今日は、昨日の愛してるゲームで見事照れなかった僕がAちゃんとデートする日。

昼から駅で合流してカフェに行こうと朝、話していたのに駅に着いてAちゃんが言ったのは、

『なんか今はカフェの気分じゃないからカラオケ行かない？』

仕方がないお姫様だ、と僕は笑いながら言い、カラオケへ向かう。

途中、女の子と二人きりでカラオケなんて初めてだという事実に気づき、密室に二人きりの状態で少し緊張をしてしまった。

Aちゃんが今歌っているのは女の子らしい恋愛ソングで歌詞に「君」が出てくるとなぜかこちらをよく見てくる気がする。

その度になぜか僕も照れてしまって。

今の状態をもう一度整理すると
「密室に男女二人きり」。

僕はなんだか妙にAちゃんを女の子だって意識してしまって、こうちゃんを呼ぶことにした。

後にこうちゃんが到着して3人で仲良くカラオケ。

いつもの雰囲気にホットしているとAちゃんがそっと僕に一言。

『祥彰さんと二人きりが良かったのになあ』


ああ、わかった。

きっとさっきから感じていた謎の緊張はAちゃんに堕ちてしまうのが怖くてびびっていたからか。

けど結局、その言葉の後に頬を赤らめて笑うAちゃんを見て僕の今日一日の緊張は無駄になってしまったみたいだけど。

sgi___口実だよ→←ko___愛してるよ

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