【第三十三回】sgi, kwmr ページ8
【第三十三回】sgi, kwmr
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「Aちゃん、このあと空いてる？
また作業相手してほしんだけど……」
作業相手 というのは私たちが使っている合言葉。
『大丈夫ですよ。どこでします？
明日の撮影の準備するならうちでもいいですよ。』
「わーほんと！たすかる〜！」
周りから聞くとただの会話だが、私と須貝さんの中でのこの会話は今夜の私たちの踊り場を決めるためのもの。
私と彼はよき仕事仲間でもあり、セの付くフレンドでもある。
みんなにはばれないようにするために私と須貝さんは『特別仲がいい仕事仲間』を装っている。
いや、まあ、別に元から仲はいいんですけどね。
･･･
『ちょっと須貝さん、酔いすぎですよ……』
「ごめ、Aちゃん、そっち任しても大丈夫そう？」
今にもタクシーに乗り込もうとしている伊沢タクシー…とかいうしょうもないことはともかく。
伊沢さんも福良さんと河村さんを抱えて大変そうだな……
『だ、大丈夫そうです！』
「ごめんね！ありがとう！ほら、福良さん、河村さん、帰りましょう」
彼らを見送ったあと、飲み会後の居酒屋の前で私と須貝さんが2人で残る。
さて、この男は分かる通り体格がいいのだ。
私ひとりでは運ぶことなんてできないのはすぐに理解できる。
大人しく須貝さんの酔いが覚めて動けるようになるまで店の前で待たせてもらうことにした。
「Aちゃん」
さっきまで酔って私に体を預けていた彼がこちらに顔を向ける。
『？
なんでしょう』
はてなを頭にうかべた私に甘いキスを落とした。
『！』
『ちょ、す、須貝さ……んん』
アルコールの香りが強い。
やっとのことで離した理由は、
お店の前だから。
「じゃあAちゃんの家に連れてって
きっといいことが待ってるから」
なんてキザなことをこんなナイスガイに言われてしまったならもう敵わない。
いいこと なんて言い方をした それ は素敵な夜を私にくれた。
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愛璃(プロフ) - Kyoko Kayamaさん» コメントありがとうございます！そして、いつもご愛読ありがとうございますっ！できるだけ頑張りますので少々お待ちくださいっ！ (2021年1月19日 10時) (
レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
Kyoko Kayama(プロフ) - 更新求む (2021年1月4日 4時) (レス) id: 26c417e2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛璃 | 作成日時：2020年10月14日 4時
