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「あのさぁ、」
伊沢さんが口を開いた。
「なに、福良さんたちは付き合ってるんですか？」
さすがに伊沢さんが何か言うとその部屋のもの全員が彼の言葉に耳を傾ける。
「うぇっ！？！！なになに！そうなんですか！」
「ええっ！福良さんとAちゃん付き合ってるの？！」
年下組が大きな声でそんなことを言うものだから周りのみんなもそれに続いて私たちを冷やかす。
「あ……はは、まあ、実はお付き合い、させてもらってます」
私の顔を見て少し照れながら皆に公言する彼。
その後ろで曇った表情をしている人は1人だけで、その場の全員が私たちの交際を祝福してくれた。
ちょっと次の企画について話し合ってだけなのに……()
河村さんといい、伊沢さんといい、彼らはよく他人の変化によく気がつく。
･･･
「じゃあ、僕はそろそろ……」
福良さんが帰ろうとした時、肩を組んできたのは案の定伊沢さん。
「何言ってるんすか！！今日はこの後どうやってうちのマドンナを落としたのか聞かしてもらわないと！」
「や、でも今日は……」
「よし！いきましょ！」
そのままずるずると連れていかれる福良さんをわたしは愛想笑いで見送った。
ドアを閉めたとき、後ろから誰かに動きを封じられる。
動きを封じられるとは言っても、後ろからドアに手をついてきたものだから
ドアとその人ーーーーー川上さんに挟まれている状態にある。
「なんで福良さんなん。」
なんで……そんな事言われても、先に告白してきたのが彼だったから。
ただ、それだけ。
「なんで福良さんなん。
俺も…………Aさんが好きやのに。」
体温が、上がっていくのがわかる。
『先に告白してくれたのがあっちだったから…』
ふーん、
川上さんがそう言ったあとに少し沈黙が流れる。
いつまでこうしているのだろうか
仮にも、福良さんという彼がいる私を。
「その言い方やと俺のことも好きってことになるけど？」
『好きですよ』
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愛璃(プロフ) - Kyoko Kayamaさん» コメントありがとうございます！そして、いつもご愛読ありがとうございますっ！できるだけ頑張りますので少々お待ちくださいっ！ (2021年1月19日 10時) (
レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
Kyoko Kayama(プロフ) - 更新求む (2021年1月4日 4時) (レス) id: 26c417e2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛璃 | 作成日時：2020年10月14日 4時
