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ふとこうちゃんの方に目をやると、眼鏡をかけなおし、少しだけ伸びた前髪を気にしながらパソコンに向かう姿にクラっときた。
私には伊沢さんがいるというのに、
こうちゃんにだって彼女がいるという言質もさっき取ってしまった。
なのに。
少しだけ、少しだけ、
からかうだけ……
無言で彼の隣の椅子を引き、太腿をなぞる。
「何してんすか」
『このあと暇？』
彼の問いに答えず、私が声をかける。
明らかに焦っているのが愛おしい。
伊沢さんならきっと余裕そうな顔を見せて「したいの？」って聞くだけ。
この新鮮味がまた私を刺した。
「まー暇っすね……もしかして誘ってるんですか？」
『それはこうちゃんの受け取り次第じゃない？』
また私は投げかけるだけ。
答えは出さない。
少しだけでも責任から逃げている私の悪い癖。
「……」
黙ってしまった彼をそのまま可愛がり続ける。
「はぁ、」
ため息をついて、
こちらに視線をやるより先に無言でパソコンを閉じる。
私は抱きかかえられ、あっという間に仮眠室のベッドの上にいる。
私の瞳にはこうちゃんしか映らない
それくらい近い距離で見える余裕のなさそうな顔。
「じゃあ、遠慮なく」
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愛璃(プロフ) - Kyoko Kayamaさん» コメントありがとうございます！そして、いつもご愛読ありがとうございますっ！できるだけ頑張りますので少々お待ちくださいっ！ (2021年1月19日 10時) (
レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
Kyoko Kayama(プロフ) - 更新求む (2021年1月4日 4時) (レス) id: 26c417e2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛璃 | 作成日時：2020年10月14日 4時
