君と甘い時間 (ページ5)

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ko ページ5

今日はこうちゃんとの初デート。

付き合う前も2人でよく遊びに行ってたけど、三日前から付き合い始めてからはこれが初。

私は実は少女漫画とか恋愛映画、ドラマが大好きできっとそれを知ってるこうちゃんが選んでくれたんだろう。

待ち合わせの時間より少し前に駅に着くと、もうこうちゃんは私のことを待っていた。

『ごめん、待たせちゃった？』

「いや、大丈夫。」

何故かいつもより口数が少ない気が……
するとこうちゃんが恥ずかしいことを言う。

「なんかさ、付き合い始めたらこんなにも…こう、可愛く見えるんだね。」

私の顔が赤くなるのがわかる。
もちろん、それを言った本人の顔も負けじと赤いのだが。

『何それ、それって前は可愛くなかったってこと？』

なんて照れ隠しで冗談を言ってみたら、

「前も可愛かったって！でも、今は俺の彼女なんだなあ、とか思うと、さ、ね？」

"彼女"って、なると可愛さが違うんだよ！……そんなこと言われたらさあ、正直照れる。

今日のこうちゃんはいつもより甘々な気がする。

映画館に着くと、ポップコーンとドリンクを買って上映を楽しむ。

ーーーーーーー映画が終わり、面白かったねと隣を見ると目を真っ赤にして泣いているこうちゃん。

「だってぇ……あのシーンめっちゃ感動しなかった？」

たしかに感動はしたけど……

映画のに感動して泣くこうちゃんを見て母性本能くすぐられたのか何なのか、いつもより愛おしく見えた。

これもきっとこうちゃんの言う、"彼氏"になった違いなのかな。