君と甘い時間 (ページ3)

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kwmr ページ3

河村さん僕は家から出るのがあまり好きではないので明日うちに来ませんか

明日は河村さんと初デート。

い、いきなりお家デートだとっ！？

まあ河村さんだし、下心でおうちに呼んだんじゃなくて本当に家から出るのが嫌なだけなんだろうけど……

ちょっと緊張してしまう。

Aじゃあ、明日のお昼作ってあげますね!

普段、自炊をあまりしないらしい河村さんはお昼ご飯や夜ご飯を食べないまま過ごすということがあるらしい。

だから、せっかくだし彼女の私が作ってあげましょう！

翌日。

ピンポーン

私がインターホンを鳴らすとガチャと鍵の開く音。

入っていいってことかな？

『お邪魔しま～す…』

ドアを開けてみてみると整頓された部屋。

いや、生活感がないと言ったらいいのか…え、本当にここに住んでる？

「Aさん、お家から出たくないとかすみません」

『いえいえ、なんか河村さんらしいと思ったしいいと思いますよ笑』

「家から出ないって便利ですからね……まあAさんを独り占めできるっていうのが大きいですけど」

そう言ってぎゅう、と私を抱きしめる河村さん。

え！？え！？

普段なら見せないであろうこの甘々な河村さんにいきなりノックアウト……可愛い。

ご飯を作っていても、工程を興味津々に見ながらも構ってほしそうに私の裾を握ってみたり、つんつんしてみたり。

え、なにこの可愛い人は！？

「ん、美味しいです」

『本当ですか？ありがとうございます！』

1口、私の料理を口に運んですぐにぱあっと顔が明るくなった河村さん。

え、なにこの可愛い人は！？(ｎ回目)

ご飯も食べ終わってこれから何をして過ごしたらいいんだろう……と思っていると河村さんがソファへ私を促す。

座ると河村さんがくっついてきて、

「幸せです…」

ぽそ、と心が漏れたように呟く声。

『私も幸せです……』

河村さんの知らない一面が見れて嬉しかった初デート。

次回からのデートも河村さんのお家で行われる予定です。