izw ページ1
今日は付き合って3ヶ月記念日!
ーーーだというのに、伊沢さんは今日"も"お仕事だそうです。
伊沢さんに告白された時、本当に嬉しかった。
忙しくなるから構えないかもしれないけど…とは言われてたけどこれは本当にかまってもらってないの!
先週の約束もお仕事で流れてこの前もお仕事。
伊沢さんが引っ張りだこなのは嬉しいけれどやっぱり彼女としては寂しいんだよなあ。
そう思いながら今日はもう寝ることにした。
一応、労いの言葉でも送っておいた方がいいのかな?
記念日おめでとうとか言ったって伊沢さんそういうの気にしなさそうだし…
そう思ってスマホを枕元に置いた時、噂の彼からの着信が!
「もしもし?今日、本当にごめん。いつも仕事、仕事って俺ばっかり…だからさ、明日俺にちょうだい?」
そんなこと言われたら嬉しくって、とりあえずおやすみって言ったけど私の気持ちは昂っていて眠れなかった。
翌日、
「今日はちょっとお洒落してきてね」
昨夜言われたことを思い出して新しい○○○を下ろす。
そして駅に集合して2人でショッピングに行って、夜は伊沢さんが予約を取ってくれたというから楽しみにしていた。
連れてこられたのは高級ホテルの最上階。
『え、ちょっと、ここ高いんじゃ…』
「今日は特別だからちょっと奮発しちゃった」
爽やかに笑うけど、けっこうな額のはずだよ!?
食事も会話も楽しんでそろそろ帰ろうかと席を立った私に鍵を見せて呼び止める彼。
「実は部屋とってあるんだけど、どう?」
このお誘いは私でもわかる。
覚悟を決めて着いていく。
部屋に入るとやはり甘い雰囲気が流れてしまって緊張で固まる私。
シャワーを先に浴びてきてベッドに座って夜景を眺めていると、お風呂上がりの伊沢さんに後ろから抱きしめられた。
「緊張してる?」
『…まあ笑』
「初めから手は出さないよ、今日は3ヶ月記念日だし最近予定が合わなかったってことで贅沢しちゃっただけ。」
そう言われてなあんだ、と肩の力が落ちる私。
『それより、覚えててくれたんだ』
「そりゃあまあ。3ヶ月記念日おめでとう」
そう言って彼は私にキスを落とした。
「次は覚悟しておいてね?」
私の耳元で囁かれたその言葉にときめいたまま、眠りについた。
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作者名:愛璃 | 作成日時:2020年2月23日 21時