# ページ42
伊沢side
今は20:00。
俺はAちゃんに電話をかける。
『もしもし、どうされましたか？』
「ああ、Aちゃん？今近くまで来ててさ、会えないかな？」
少女漫画だと彼氏が呼び出す時のセリフなんだろうけど、なんて自分でツッコミを入れてみる。
数分すると、すっぴんでちょっとラフな格好のAちゃんが俺の前に現れた。
「はい、この時間だとコーヒーは良くないかなと思って」
と、さっきコンビニで買ってきた紅茶を手渡す。
夜は冷えるから、俺のせいで風邪ひかれたりとかしたら凹んじゃうよ。笑
『あのお話ですか…？』
たぶん、Aちゃんは病気の話と勘違いしているみたいだ。確かに、その話も聞いていないし、聞かせてもらいたいな。
けど、今は俺の話を聞いて欲しいんだ。
「それも聞きたいけど、今は俺の話、聞いてくれるかな？」
Aちゃんは無言でこくりと頷いた。
「好きなんだ、Aちゃんのこと。Aちゃんが川上のこと好きなのはわかってる。けど……おれじゃだめかな？」
俺は悪いやつだ。
こうやって好きな人を困らせてしまうんだ。
ちょっとでも振り向いて欲しくて。
君のこと、理解してるんだよ、みたいな雰囲気醸し出しちゃってさ。
もちろん、彼女の答えはＮＯ。
ここ数日、Aちゃんは怒涛の告白ラッシュが続いて疲れさせちゃっただろうな。
申し訳ない、けど自分の気持ちを伝えなくちゃ気が済まない性格のやつらばっかりなんだよ。
この辺もクイズプレイヤーの性だったりして。笑
「もし、だめだったら俺のところにおいでよ」
最後にダメもとで甘い言葉を吐いてみる。
まあ、それはないだろうけどーーーーーなんて言葉は必死に飲み込んだ。
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Ashley(プロフ) - すみません！！訂正ありがとうございます！ (2019年9月19日 21時) (
レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - 面白そうなお話ですね！ひとつだけいいですか？川上さんの拓朗という漢字が違います…。更新頑張ってください。 (2019年9月19日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛璃 | 作成日時：2019年9月19日 21時
