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福良side
河「お前も道ずれだ」
別にわかってることだけど言わなくたっていいじゃないか〜、あとで河村には何かいたずらしてやろうかな。
河村と交代で部屋に入っていく。
『福良さん……』
「ごめんね、聞いちゃってた」
まあ、半ばわざとだったりするんだけどねぇ〜なんてそんなこと言わないけど。
「Aちゃんも大変だね〜」
他人事のように僕はそう口にした。
これから僕だってAちゃんを困らせることを言うっていうのに。
けど、すぐには言わないよ。
この後他メンバーが来る予定じゃないことはわかってる事だし、しばらく記事を書いてからにしよう。
何より、僕の心もまだ落ち着いていないしね。笑
断られることをわかっていて告白する所謂少女漫画に出てくる当て馬って役はこんな気持ちで告白する時間を過ごしてるのかな〜。
さっきから気晴らしにコーヒーを何杯も飲んで。
Aちゃんに熱い視線を送って。
喉まで出てきている言葉を何度も飲み込んで。
やっとのことで、ちょっと休憩しない?って話しかけることが出来た。
今から告白するんだと思うと自分の口から出てくる言葉全てに気を遣ってしまう気がする。
「はい、どうぞ。」
Aちゃんの前に僕がさっきから何杯も飲んでいるコーヒーを差し出す。
今から話す話を聞いて欲しいっていう僕なりの意思表示だ。
「ここのところ何度もでうんざりだと思うけど聞いて欲しいことがあるんだぁ。」
そう言うと少し身構える様子のAちゃん。
「Aちゃん、実はね、僕、Aちゃんのことが好きなんだ。」
Aちゃんは真剣な眼差しで僕を見つめて、口を開く。
何を言われるかわかっていたから覚悟は出来てたんだ。けど、やっぱりいざ言われると辛いものだなあ、なんて。
「やっぱり俺̀じゃダメかあ……笑笑」
思わず声に出してしまったけどきっとAちゃんのことだ。
これも聞こえていないんでしょう?
川上が羨ましいよ。
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Ashley(プロフ) - すみません!!訂正ありがとうございます! (2019年9月19日 21時) (レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - 面白そうなお話ですね!ひとつだけいいですか?川上さんの拓朗という漢字が違います…。更新頑張ってください。 (2019年9月19日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛璃 | 作成日時:2019年9月19日 21時