# ページ37
あなたside
こ「Aさん、あの、、、好きです。
僕と付き合ってください。」
その言葉、私は信じられなくて。
嬉しいけれど……よくわからない感情に呑まれた。
こ「Aさん、好きです。僕は年下だし、不甲斐ないし頼りないかもしれません。でも、きっとAさんを幸せにします。」
こんなにも熱烈な愛を受けて、断らないわけがない。
けれど、心の奥に何か引っかかる物があって、今はこうちゃんが隣にいるのに川上さんだったらな、なんて考えてしまっている。
その時に私は初めて気づいた。
私は川上さんが好きだ。
どんなに他の人が可愛いだとか綺麗だとか褒めてくれても川上さんのその一言には劣ってしまう。
あのプリントをあの場であの時、ぶちまけてくれなかったら私はきっと話すことも出来なかっただろう。
いつも遠目で眺めていた憧れの彼はいつの間にか好きな人に変わっていたようで。
私の目の前には私を好きでいてくれる人。
こうちゃんはとても誠実だし、優しいし、おままとか言っちゃうポンコツみたいな所もあるけど賢くて、とてもかっこいい人だと思う。
けれど、私が好きなのは……きっと川上さんなんだ。
私はやっと心の整理ができ口を開いた。
『こうちゃん……ごめんなさい。
どうやら私には好きな人が……いるみたいです。
けど、すごく嬉しかった。伝えてくれてありがとう』
私がそう言うと彼は今にも泣きそうな顔で苦笑して、
こ「はは、実は知ってました。。。
あ、これからもいつも通り接してくださいよ!?
俺、応援してますから。」
彼は結局、家まで送ってくれて私に向けてもう一度
「頑張ってください!」
と、言ってくれた。
この人は最後までなんて優しい紳士なんだろうか。
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Ashley(プロフ) - すみません!!訂正ありがとうございます! (2019年9月19日 21時) (レス) id: 6f15aa5541 (このIDを非表示/違反報告)
すぺる(プロフ) - 面白そうなお話ですね!ひとつだけいいですか?川上さんの拓朗という漢字が違います…。更新頑張ってください。 (2019年9月19日 21時) (レス) id: bc24737c16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛璃 | 作成日時:2019年9月19日 21時