自分の物語の最後くらい

# ページ11

あなたside



目が覚めるといつも安心する。
お父さん、お母さん、今日もAは元気です！
学校とお仕事行ってきまーす！

こんなにも喜んで仕事に行く人がこの世の中にいるのだろうか？笑笑


昨日、川上さんと約束して今日の講義が終わったらオフィスで昨日教えてもらうはずだった記事の書き方と事実確認のやり方を教わることになっている。

今日は5限まで……けど、時間の流れを早く感じる。これもきっとQuizKnockに入ったおかげだろう！

今日は気分的にお昼ご飯は食堂で食べることにした。

「あ、A」

聞き慣れた声が後ろからする。

『颯くん！』

颯くんもちょうどお昼だったみたいで一緒に食べることにした。カツカレー奢りありがとう♡

水「この後は？」

『講義』

水「ふーん。講義終わるの待ってるからさ、今日一緒に帰らない？」

颯くんの家は大学を挟んで反対のはずなんだけど…？

水「実は今日、そっち方面に用事があってさ」

それなら……と思ったけれど、用事があるとお断りした。川上さんと約束してるし。
人と約束があるなんて珍しいって驚いてたけど、私の病気のことを知ってるからか、なんだか嬉しそうだった。

・・・・・

講義が終わる五分前に、川上さんからLINEがきていた。

＜門のとこで待ってる＞

りょうかいです、と可愛いスタンプを送ると私は彼のいる赤門のところまで走り出した。

#→←#

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す