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身体を起こせばズキリ、と腰に痛みが走った。
痛みを逃すようにふぅーっと息をゆっくり吐き出す。
ジェシーと夜を重ねた翌朝は、いつも早く目が覚めてしまう。
朝の澄んだ空気は冷たくて、小さくくしゃみが出た。
いそいそと着替えて、ジェシーに声をかける。
「ジェス、会議だよ。起きて」
「ん……」
寝起きのその声に色気を感じてしまう。
……こいつの変態が移ったとかじゃねぇよな？
寝起きが良いジェシーはぱっと起きてくれる。
樹は朝が弱いから大変なんだと大我が言っていた。
「こーち、どこもいかないでね」
ジェシーの言葉に、一気に意識が昨晩まで遡る。
穏やかな空気。穏やかな声。
でもいつかは全て、終わりがやってくる。
「俺はこーちが死ぬまで一緒だから」
「俺も……ジェシーが死ぬまで側にいる」
昨日は言えなかった言葉。
平均寿命を考えたら、ジェシーが俺より先に死ぬ可能性はだいぶ低い。
そんなことはジェシーにだって分かってるはずで。
俺の返しを馬鹿だと思うだろうか。
でもそれを笑わずにありがとう、なんて返すから。
あぁ、だからこいつと契約をしたんだって。
NAVIGATORと契約することの苦労や辛さを乗り越えられるって、思ったんだ。
おはよ、と挨拶しながら部屋に入れば、4人が既に座っていた。
大我と北斗が時折腰を労るような仕草をすることから、2組も俺らと同じような昨日を過ごしたんだろう。
慎太郎はどことなく、普段より北斗に密着している気がする。
樹はいつも通りだ。
それぞれの、契約者とヴァンパイアの形がある。
「朝、上に報告したんだけど」
口を開く北斗の表情は暗い。
「その案件、嵐さんが担当することになった」
「俺達外されるってこと？」
ガタリ、と大我が椅子を鳴らす。
ま、そういうこと。って北斗は変わらないトーンで返した。
樹は手持ち無沙汰になったペンをくるくると回す。
「もっと経験積まなきゃね、俺ら」
「……うん」
SixTONESを結成してから、正式に本部を通して仕事が来るようになるまでも、練習期間が長くて皆で悔しい思いをした。
仕事が来るようになってもこんなに悔しいと思うことがあるんだ。
いくつものグループを抱えてる本部からの信頼を勝ち取るには、まだまだ頑張らなくちゃいけない。
「失礼します、朝食お持ちしました」
「ありがと、岸」
こうして初めての事件は、ゆるりと俺達の手から離れていったのだった。
『ブローチの行方』fin.
ラッキーSixTONES楽曲
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桜汰(プロフ) - ねろさん» はじめまして。とても嬉しいです😳 やっと決心がついたので移行してみました！今後もお楽しみください〜〜 (2022年11月19日 16時) (
レス) id: f89db1ff86 (このIDを非表示/違反報告)
桜汰(プロフ) - しまりすさん» 嬉しいです、ありがとうございます！！ようやく勇気が出たので移行してみました。移行先でもよろしくお願いします〜！🙇♀️ (2022年11月19日 16時) (レス) @page49 id: f89db1ff86 (このIDを非表示/違反報告)
ねろ - はじめまして、お話が更新される度とても楽しく読ませてもらってます。どのお話も素敵で何度も読み返せるくらいだいすきです！無理しないペースでやるのが1番ですよ！頑張ってください！応援しています！ (2022年11月14日 23時) (レス) @page49 id: ba7046e338 (このIDを非表示/違反報告)
しまりす(プロフ) - はじめまして、いつも楽しませていただいてます。続編できたら読みます！絶対に！！ストーリー本編も日常編(？)も大好きなので、続きが読めることを楽しみにしております😌 (2022年11月12日 22時) (レス) id: 87420e95c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜汰(プロフ) - 一之瀬@tskさん» jsygがどうしてもメインになりがちなのでそう言ってもらえると本当に嬉しいです！ありがとうございます！！！ (2022年11月9日 21時) (レス) @page39 id: f89db1ff86 (このIDを非表示/違反報告)
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