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…51…。 ページ1

望side


『適当に座っといてや、』



赤「ほーい、」



緑「あ、お茶ならいらへんからな?」



『いや、ついでやし、一応出すわ、』



緑「そう?おおきに、」






少し大きめの机の横に2人が腰を下ろして、流兄は台所へ走っていく。









「…、流兄、手伝う…」



『あ、ほんま?じゃあティーバッグ出してくれる?』



「おん…、」






流兄のおらへんところで、よく知らへん人と一緒におるなんて無理や。



どんなにええ人やとしても、記憶が邪魔してもうて、怖い。






『せや、望、熱下がったん?』



「…多分…、だいぶ楽になったから…、」



『そっか、無理せんでな、昨日のこともあるんやし…、』



「…、ごめん、…」



『いや、ごめんな、俺のせいで…』



「…んーん、俺が勝手にやってもうたことやから…、」






流兄なら友達も多いやろうし、弁当も財布もなくても、もらうとか借りるとかできたやろ。



一番避けるべき学校に、自分から行くなんて、明らかに俺の判断ミスやった。






「…、流兄にも、嫌なこと思い出させてもうたよな…、」



『…俺は大丈夫やけど、…』









…流兄は、人気者やもんな…、






とっくに、辛い記憶なんか薄れてもうたんやろな…、






…俺なんか、ずっと一人やから、何度も思い出しては鮮明になっていって…









『望、大丈夫?行くで?』



「…えっ、…ああ、ごめん…、」



台所に突っ立ってぼーっとしとるうちに、流兄はお茶を淹れ終わっとった。



『…ほんまに、無理はせんでな』



「…、おん…、」

…52…。→



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たろ。 - この先、望くんと流星くんと恋がどうなっていくか、楽しみです!弟思いの流星くんかっこよすぎです!更新がんばってください! (2018年10月3日 22時) (レス) id: 42bfcc940a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうす | 作成日時:2018年9月29日 6時

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